« 2013年1月 | トップページ | 2013年3月 »

2013年2月の25件の記事

2013年2月28日 (木)

『山口さんちのツトムくん』の謎

うちの子が生まれてから、子ども向けの歌を耳にする機会が増えてきました。

私自身が小さい頃に聞いた歌を、大人になったいま改めて聞いてみると、「あれ、こんな歌詞だったんだ」とハッとさせられることもあります。

その中でも最近気になる歌があります。

『山口さんちのツトムくん』です。



みなみらんぼう作詞・作曲のこの曲は、たぶん聞いたことがない人はいないというほどメジャーな曲ですよね。ちなみに、歌詞はこちらで見られます。

この頃少し元気がない山口さんちのツトムくんのことを、近所に住んでいるお友達の女の子の視点から歌ったうたです。

1番と2番では、遊びに誘っても、おはようのあいさつをしても、さえない反応のツトムくんの様子がうたわれています。

いままで一緒に楽しく遊んでくれていたのに、最近なぜ元気がないんだろう?

その理由が、3番で一応歌われます。

それは ママが田舎へいってた からです。



私が子どものころは、「そっか、お母さんが何か用事があって数日留守にしていて、寂しかったんだね」 とサラリと理解していました^^

しかし大人の目で見ると・・・これは相当深い背景を想像することができますよね。

ママが子どもをおいてまで田舎へ行くなんて、単なる旅行ではないはずです。

出産があるので実家にしばらく戻っていたという考えが少し頭をよぎりましたが、赤ちゃんが生まれたという大ニュースがあったとしたら、3番の歌詞でまったく触れられないのはかなり不自然です。

するとやはり、夫婦ゲンカでしばらく家を出てしまっていた、そう考えるのが自然じゃないでしょうか。

そうすると、「大事にしていた三輪車 お庭で雨に濡れていた」という2番の歌詞の陰鬱なイメージや、3番の歌詞の「ちょっぴりすっぱい」イチゴの味も、納得いきます。

ああ、なかなかオトナの事情が含まれる歌なのだなあ・・・と、自分が大人になって初めて思ったのでした。



ところが、私よりさらにもう一歩深く、この歌を解釈されている記事を見つけました。以下、私なりの言葉で内容を紹介しましょう → こちら

このブログ主さんは、「山口さんちのツトムくん」という言い回しの妙におとなびた雰囲気に着目しています。

この歌は、ツトムくんのお友達である小さい子の視点で歌われています。

でもそんな小さい子が「山口さんちのツトムくん」などというマセた言い方をするのはいかにも不自然です。

そこには、ツトムくんの友だちの親が「山口さんちのツトムくんって、この頃少し変じゃない?」という噂話をしているのを、その友だちの女の子が聞いた、という様子が透けて見えます。

つまりこの歌が描く情景は、もはや子どもどうしの無邪気な人間関係というレベルを越えて、大人まで含めた家どうしの関係にまで広がっているわけです。

このブログ主さんはそこから「現代の核家族のもろさを感じる」などというところまで話を広げています。ツトムくんが変だと噂するばかりで、そこにコミット(関与)していかない親たちの、ドライな人間関係を読みとったということなのでしょう。



深くて説得力がある歌詞解釈ですね~。「うーむ」とうならされました。

 

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2013年2月26日 (火)

電車内のトラブルに思う

大都市に暮らす人間の宿命ですが、私は毎朝、満員電車で職場に通勤しています。

混雑した車内では、乗客はピリピリしがち。

それで、数か月に1回くらいは、乗客どうしのトラブルが発生して車内にサーーーッと緊張した空気が漂うという経験をします。

どれも、ちょっと押されたとか、冷静に考えればまったくアホらしい原因であることが多いんですが、それがつい出てしまうんですねえ・・・。悲しいことです。



この乗客間トラブルにもいくつかレベルあって、「なんだよ押すなよ」のようなジワジワ始まるものから、「なんだよゴルァ!」というような怒声が突然あがってビクッとさせられるケースもあります。

前者であれば、まあ人間は完璧な生き物じゃないですから、たまたま疲れやストレスがたまっていて、つい不愉快な感情が言葉になってしまうということはあるだろうと思います。

ただ、後者については本当に理解に苦しみます。不満や怒りがあるにしても、いい大人がなぜまず普通に話さずに、いきなりリミット突破の怒鳴り声を出してしまうのか。

つい先日も、そうした「いきなり怒鳴る」というタイプのトラブルに出くわしました。傍から見ていても本当に怖いし、不愉快でした。



で、そのときにふと思ったことがあります。

こういうふうに感情をすぐに爆発させてしまうオトナって


うちの太郎にそっくりだな、と(笑)


最近1歳7か月になったうちの太郎は、すっかり自我が芽生えてきて、自分の気に入らないことがあるとすぐに不満の叫びをあげるようになりました。

いままで、ひと足先にパパ・ママになった友人から「第1反抗期」の大変さんついて聞かされてはいましたが、実際に自分の子がその歳になってはじめて、その意味を実感としてかみしめています。

たとえば、食事どきに自分のお皿の料理じゃなくて、親が食べている料理を食べたがることがあります。

しょっぱかったり辛かったりする大人の料理は、太郎にあげるわけにいかないので、「ほら、自分の食べな」と言って、大人用のお皿を太郎から遠ざけます。

そうすると、

   「んあーーーーー!」

と来ます(笑)

まあ、太郎の場合は成長の過程での当然通る道ですし、なんだかんだ言ってかわいらしいものです。



だけど、ちょっと思い通りにならないと叫ぶ大人というのは、本当に困ります。

「1、2歳の子と同じくらいの未熟ちゃんなんだなあ、フフフ、か~わいい!」

・・・そんなふうに考えて、不快な気持ちをなんとかごまかそうとする 私なのでした(笑)

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年2月25日 (月)

『ラジオのこちら側で』 by ピーター・バラカン

皆さんは、たとえばニッポン放送なんかのおしゃべりメインのラジオ番組ではなく、FMの音楽中心のラジオ番組を熱心に聴いた経験はありますか?

私はありません(笑)

小さい頃からテレビ文化に染まってましたし、ラジオ番組をチェックするという習慣がありませんでした。

そんな私が今回読んだのは、こちらの本です:



『ラジオのこちら側で』
ピーター・バラカン:著
岩波新書
2013年1月30日




「ラジオに特別な思い入れがないくせに、なんで読んだんだ!?」 と突っ込まれそうですが(ごもっとも!)、それはピーター・バラカン氏の著作だからです。



音楽好きの方なら知らない人はいないんじゃないかと思いますが、ピーター・バラカンはイギリス出身のラジオDJ、ブロードキャスターです。

日本に住んでもうすぐ40年になろうかという彼は、大手音楽出版社である現シンコー・ミュージックに就職して日本にやってきました。

それ以来、ラジオやテレビ、出版物を通して、ロック、ブルース、ワールドミュージックを中心に、世界中のおもしろい音楽を紹介し続けてきました。

私も、ラジオ番組を聴いたことこそないものの、CSのテレビ番組などでたびたびバラカンさんの番組を見ていましたし、雑誌や本などでも彼の書いた文章をよく読んできました。

この本は、そんなバラカンさんのライフワークともいうべきラジオの音楽番組を軸にした半生記であり、音楽遍歴の記録です。バラカンさんがしゃべった内容を、他の方が文章に起こすというスタイルで書かれています。



私はラジオの熱心なリスナーでは全くありませんでしたが、だからこそ、バラカンさんが語るラジオ発信者の立場からの経験談は、未知の世界の話ばかりで興味深いです。

たとえば、ちょっと面白いなと思ったのは、NHKのラジオ番組をやっていたときの話です。

NHKでは「商品名は放送で流されない」という暗黙の了解がありました。しかし、たとえば車をテーマにした名曲を紹介する、という企画を実行するとなると、どうしても特定の商品名が歌詞やタイトルに入ってくることがあります。

いろいろ調べてみると、NHKの放送規約では、商品名を放送してはいけないとは書かれておらず、「営業広告に相当する行為」を禁じているということがわかったそうです。

それで結局、車に関する曲を紹介したとき、その中に車名などが出てくるのは、明らかに営業広告ではないとの判断から、その企画はGOとなったのだそうです。

(ただ、私の記憶が確かなら、山口百恵が紅白で「プレイバック パート2」を歌ったとき、「真っ赤なポルシェ」という歌詞を「真っ赤な車」に買えて歌わさせられたはずですが(なんかマヌケな歌詞になるなあ^^;)、あれは何だったんでしょう。バラカンさんが言っているような議論まで至らずに、慣例に従って避けたんでしょうかね)

ちなみに、CDのレーベル名を言うのは確実にNGだそうです。いやはや、公共放送は厳しいですね・・・


本文中には、あちらこちらに当時の音楽のネタやバラカンさんのおすすめ曲などが書かれていて、ラジオの興味がない人でも、音楽好きにとっては素敵な本になっています。

各章の終りには、1970年以降を10年ごとに区切りって、それぞれの10年間におけるバラカンさんの私的おすすめ10曲もあります。聞いたこともないようなワールドミュージック系の作品が取り上げられていますが、解説を見ていると聴いてみたくなってきます。

音楽好きの兄貴のよもやま話、といった感覚で楽しめる一冊だと思います。



ちなみに私は全く知らなかったんですが、バラカンさんは昨年、洋楽中心のFMラジオ番組で有名な「Inter FM」の執行役員に就任したそうです。

そして、「ラジオに魔法を取り戻す」と題したキャンペーン活動を積極的に行っているそうです。

バラカンさんは、ラジオが一時期持っていた輝きを失った理由の1つとして、良い音楽を紹介する番組が作られなくなっていること、そうしたことができる人材が育っていないということがあると言います。

そしてYoutubeや音楽配信全盛のいまの時代であっても、リスナーに近いところでそうした魅力的な情報を提供することによって、ラジオが音楽との有力な出会いの場として、再び輝くことができると考えているようです。

バラカンさんの静かでありながら熱意を秘めた語りを読んで、「この歳にしてはじめてラジオの音楽番組をまともに聴いてみるのも悪くないな」 そんな気にさせられました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年2月23日 (土)

マネキン怖い

今日の午後は、大きいショッピングセンターまで車で買い物へ行きました。

ユニクロがあったのでそこへ寄ったんですが、太郎はなぜか上機嫌で、意味不明な言葉をしゃべりながら、通路から通路へと動き回っていました。

お店が空いていたので、他のお客さんの邪魔にならなくてよかったですが。



それにしても、

小さい子どもって、ゆっくり歩けばいいのになんで走るんでしょうかね(笑)

太郎はいつも小走り移動が基本です。

たまにゆっくり歩いたかと思うと、すぐ何か面白いものを前方に発見して、とってって・・・と多少ふらつきながら走り出します。

スーパーマリオで言うなら常にBダッシュという状態です(笑)

身の回りのものが目新しくて、興味深くてたまらないからなんでしょうね。



さて、しばらくユニクロに中にいるうち、太郎もさすがに飽きてきたようなので、気を引こうと思って近くのマネキンを指差して見せてあげました。


   「ほら、太郎。首のない人がいるよ」



すると太郎は、それまで気にも留めていなかったマネキンを、立ち止まってじーーーっと見始めました。

   「こっちには、おなかから上がない人もいるね」

   「ほら、見てごらん、おてても真っ白だよ」

と、太郎を抱っこしてマネキンのそばに近づこうとした瞬間、



   「うううああああーーーーーー!」



ああ、しまったぁ~

おもしろがってくれるかと思ったのに、またうっかり太郎サイレンを鳴らしてしまったか(^^;

その後、近くでレジ待ちしていたお母さんのところへ行ったんですが、そのときもじーーっとマネキンを振り返りながら見ています。

「怖いけど、警戒せねばなるまい」、という悲愴な決意でもこめたような目で。

思えば、マネキンってそもそもツルッとして不気味なところがあるのに、さらに顔や上半身がないやつを見せたもんだから、そりゃ子ともにしたら怖いわけですよね。

ごめんね、太郎! そして、トラウマになりませんように (^^;

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2013年2月22日 (金)

おれも一緒に乗せてくれ! ホーンも痛快なロケンロール 『プラウド・メアリー』 by ティナ・ターナー

毎週金曜は、私が大好きな音楽について書いていますが、最近ちょっと重い記事が続いたので、今回は多少軽めにいきますね^^

アルバムではなくて、ピンポイントに曲を紹介したいと思います。

ティナ・ターナーの『プラウド・メアリー』です。



プラウド・メアリー(Proud Mary)は、アメリカのロックバンドCCR(正式にはクリーデンス・クリアウォーター・リバイバル Creedence Clearwater Revival) が1967年にリリースしたヒット曲です。

アメリカ南部のミシシッピ川沿いの街で貧しい生活をしていた男が、蒸気船プラウド・メアリー号に乗って、新しい人生を爆進するぜ! というような内容の歌です。

その歌詞のとおり、アメリカ南部独特のにおいがただようロックンロールになっています。

この曲はけっこう多くのミュージシャンがカバーしていて、その中の一人がティナ・ターナーです。

1960年代から、パワフルな歌唱とセクシーなルックスで人気を博してきた彼女は、1971年、当時の夫であるアイク・ターナー組んで、「アイク&ティナ・ターナー」としてこの曲をリリース、大ヒットになりました。

しかし、彼女は不幸なことに、夫からの度重なる激しい暴力を受け続け、最後は逃げるようにして夫のもとを去ることになりました。

その後もしばらく、契約上の問題でアイク&ティナ・ターナー時代の歌がうたえず、歌手としての仕事がなかなかうまくいかない時期もあったティナですが、その後もソロとしてのヒットに恵まれるなどして、パワフルに活動を続けてきました。

そんな彼女も2009年には70歳を迎え、ライブ活動を引退することを決断しました。その2009年のラスト・ライブで披露した『プラウド・メアリー』の映像が、Youtubeにアップされていました!(リンク先に飛ばないと再生できないと思います)







映像の3分めぐらいまでは、ティナのMCやナレーションが入ります。(アイク&)ティナ・ターナーのバージョンでは、歌の導入にナレーションが入るんです。

そこからティナが歌い出します。ゆったりめのテンポで身体をゆらしながら歌うティナ。余裕たっぷりに楽しんでいる様子が伝わってきます。

そしてウォーミングアップOK!となった4分25秒あたりで、ホーンセクションが加わって一気に曲がテンポアップ! ここからドトウの盛り上がりの後半に突入します。

これが痛快のひと言! すごいです。こんなにパワフルに歌って踊れる70歳なんて、なかなかいないでしょ!?

ゴージャスな女性ダンサー、ステージの上で輝く「TINA」の電飾なんかが、ちょっと時代を感じさせて微笑ましい(笑) 

私はこのアレンジのプラウド・メアリーが本当に大好きたまりません。歌詞も、後半の爆発も愉快、痛快。ティナ、おれもプラウド・メアリーにのせてくれ!!

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年2月21日 (木)

電磁気学マンガ・挫折の理由

最近の理系大学生向けの教科書の中には、マンガで物理や数学の解説をしてくれるという本が、たくさん出ています。

私の部署に新しく加わった新人くんがいるのですが、先日、大学レベルの電磁気学を一から勉強する必要に迫られた彼は、こんな本を買ってきました:



『東大流 まんが電磁気学』
作者: 石川真之介
講談社




マ、マンガですか・・・^^;


彼は一応ちゃんと理論を身につけたいと言っていたので、「もっと普通のやさしめの教科書から始めたらいいのに」と思ってしまいました。

それでもともかく、彼はやる気をもってこの本を読み始めました。



そして終日後。



やはり彼は

早々と挫折してしまいました(苦笑)



私は雑談がてら、彼に挫折の理由を聞いてみました。

マンガだから、理論そのものの説明を一から書いてあるわけではなく、初学者にはつらかったのではないか、と。

すると彼は「それもあるんスけど、もっとほかに理由があるんです」と言います。

彼が言うには、

  「絵がヘタすぎる」

  「話がベタすぎる」 

  だから読む気がしなくなった

のだそうです。

まあこのへんは勉強しない言いわけのような気もしますが(笑)、そう言われるとどんなマンガなのか気になります。

そこで私はこの本を借りて、パラッと見てみました。



まずこれが問題視する絵柄に関しては・・・

表紙を見て頂いてもわかると思いますが、


確かに ちょっとアレ ですね

よく言えば素朴なテイスト。悪く言うと、ちょっと素人っぽい印象が正直あります。

なんでもこの本は、「東大まんがくらぶ」所属の東大生の作者が、ストーリーや物理の解説の部分から作画まで、基本的にすべて一人で書いたもののようなんです。

そこまでやってしまうとは、素直に感激してしまいますが、正直な話、絵は専門の人に任せたほうがよかったんじゃないかな?^^;



そしてもう1つの問題点、ベタ過ぎるというストーリーのほうは実際どうなのか。

私はパラパラとしか読んでませんが、だいたいこんな感じでした。

(ネタバレ注意)


物語の主人公は高校生の女の子です。


彼女は、ひょんなことから物理の得意な大学生の先輩に、電磁気学を教えてもらうことになりました


難しい電磁気学をわかりやすく教えてくれる、すごい先輩。


学んでいくうち、そんな先輩への好意がつのっていき(笑)


エンディングでは、



  「先輩、教えてくれてありがとう。


  チュッ!





・・・めちゃくちゃベタだわ、これ(笑)




あまりに基本に忠実なので、思わず笑ってしまいました。

しかし、天下の東大まんがくらぶの

ストーリー創作力はこの程度なのでしょうか(こらこら)


新人くんが挫折した理由もわからんではないな、と思いました(笑)



とはいえ、繰り返しになりますが、絵から物語から勉強まで全部やってしまう作者のスキルとバイタリティーには素直に脱帽するしかないですね。

石川先生の次回策(あるのか?)に期待しましょう^^

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年2月20日 (水)

スマホのキンドルアプリで小説を読んでみた

先日の記事 で、Amazon が昨年秋に日本で発売した電子書籍端末キンドル(Kindle)に関する本を紹介しました。

そして、これまで敬遠していた電子書籍にすごく興味がわいた、ということを書きました。

こういうことは思い立ったらすぐ行動したほうがいいので、お金に余裕があればすぐ買って試してみたいところでした。

ですが、結婚式やら何やらでなにかと出費がかさみ、残念ながらいまは買えません(苦笑)



しかし、実は良い手がありました!

それは、スマホ向けにリリースされているキンドルアプリを使うということです。

先日の本の紹介でも書きましたが、Amazonの「キンドル」とは単に電子ペーパー端末の製品名ではなく、Amazonが展開するクラウド型電子ペーパーサービス全般を指す言葉でもあります。

要するに、Amazonで買った電子書籍は、キンドル専用端末(Kindle Paperwhite)を買わなくても、スマホやiPadにアプリを入れれば読めるということです。

そして先日の本の情報によると、検索、マーカー付け、コメント記入、辞書検索、などなどの基本的な機能は、専用端末でもアプリでも同様に使えるのだそうです。

私は今をときめくシャープのスマホを持っているので、実は初期投資ゼロで電子書籍を楽しめるというわけです。

(ちなみに米国ではパソコンでKindle用電子書籍を閲覧するアプリがあるようですが、日本ではこれがリリースされていません。権利関係の問題だと思いますが、そうなるとスマホを使うしかないですね)

よし、それじゃあさっそく! ということで、スマホでKindleの電子書籍を試してみることにしました。



しかし、これがとーーっても大変でした・・・。

まず、Kindleのアプリをインストールして立ち上げると(画面は英語・・・)、Amazonのアカウント入力を求められました。そこに日本のAmazon.co.jpのアカウントを入れると、ログインできなかったんです。

どうやら、アプリではアメリカのAmazon.comのアカウントが必要なようなのです。

あれ? でもこの間の本にはキンドルはすべて日本語でできると書いてあったのに・・・。

どうやら、キンドル専用端末 Kindle Paperwhite ではすべて日本向けのローカライズがされているけれど、スマホ用アプリは現時点では米国Amazon.com対応の英語仕様のものだけのようなのです。

(本当はスマホ用アプリも日本語対応しているかもしれませんが、少なくとも私がさんざんネットを調べたり、スマホでいろいろいじってみても、ダメでした)



そこで、とりあえず米国のAmazon.comのアカウント(一応、持っていた)でログイン。すると、アプリ上でAmazon.comの電子書籍を購入する画面に移動しました。

ただ、当然ながら米国のAmazon.comでは日本の書籍を売っていない。さあ、どうすれば日本のAmazon.co.jpで買い物ができるのか。

アプリから日本のアマゾンにアクセスする方法がわからなかったので、仕方なくパソコンで Amazon.co.jp にアクセス。そこでKindleの電子書籍を選んで購入しようとしたところ、今度は「あなたのアカウントにはKindleの端末が登録されていません」 というようなエラーが出ました。

どうやら、AmazonのアカウントにKindleの端末情報を登録する必要があるのですが、いまの状態ではAmazon.comのアカウントのほうに携帯の情報が紐づいており、日本のアマゾンのほうには登録されていないようなのです。

おいアマゾン! なんだこの不便な仕様は。米国と日本で仲違いでもしてるのか?^^;

いろいろ調べてみると、どうやら Amazon.com と Amazon.co.jp のアカウント統合なる操作ができることを発見。これをやると、米国と日本のアカウントで同じ端末情報を共有し、好きな国のショップを選択して電子書籍を購入できるようになることがわかりました。もちろん、どちらのショップで買った電子書籍も、同じ端末で共有されます。



そこでアカウント統合を実行! ひいふう・・・。ようやくパソコンから日本のアマゾン経由でKindle本(電子書籍)を買えるようになりました。

さっそくいろいろ検索してみました。噂に聞いて覚悟はしていましたが、まだ電子書籍になっているものって本当に少ないですね。そんな中、私が一番好きな小説家、宮本輝の作品が多数電子書籍化されていたので、うち一冊をテスト購入しました。

さあ、今度こそスマホのアプリで本を読もう・・・と思ってやってみると、なぜか読めない! 英語で「この本を読むにはアップデートが必要です」というメッセージが出てきました。

しかしKindleアプリは最新版になっています。何度か方法を変えてインストールと設定をやり直してみましたが、どうしても同じエラーが出ます。

・・・お手上げです。

こんな感じで、比較的辛抱強い私もかなりイライラしてしまいました^^; ちょっと手数かかりすぎだろ、これ。

これならまだ、当初から日本語でサービスしている 楽天のkobo とか、紀伊国屋書店の kinoppy とかのほうがすんなりいくことでしょう。ガッカリです。



しかしこのままでは終われぬということで、英語の電子書籍にトライしてみることにしました。きっとアプリは日本語対応が不完全なので、英語ならいけるだろうという推測です。

そこで、こんな電子書籍を購入。



『Dragonlance Chronicles - Dragons of Autumn Twilight』
Margaret Weis, Tracy Hickman
Wizards of the coast




これは30年近く前に出たファンタジー小説で、『ドラゴンランス戦記』『ドラゴンランス』の名前で邦訳も出ています。

単なるジュニア向けファンタジーの枠を越えた、大迫力、大感動の超オススメ作品なのですが、そのへんの話はまたの機会に(笑)



で、この本は無事キンドルアプリで開くことができました。よかった!

さっそく読んでみたんですが、キンドルの機能、かなり気に入りました。

まず、わからない単語が出てきたら、そこをタップ(クリック)したまま長押しすると、すぐさま英英辞典の解説が出てきます(専用端末 Kindle Paperwhite だと、英和辞典なども自在にインストールして使えるようです)

動詞の過去形、過去分詞系やing形、名刺の複数形など、単語が原形以外にかたちを変えていても、キッチリ対応する単語を拾い上げてくれます。

辞書を引く時間がほんの一瞬(2~3秒)で済むし、本を開いたまま辞書をめくるわずらわしさも皆無。

しかも、本文中でわからない単語にマークをつけられるので、その後でマークした箇所だけ一覧表示してやると、それだけで マイ・単語帳の完成です。

言葉でいうと「なんだ、それだけのことか」と思われるかもしれませんが、百聞は一見にしかずで、実際に試してみるとこの快適さはやみつきになります。洋書を読む敷居が一気に下がった印象です。

先日紹介した例のKindle本でも、外国語学習にこそKindleと書いてありましたが、なるほど納得です。

(おそらくこのへんの機能はKindleじゃなくてもあるんじゃないかと思いますけどね)


----------


というわけで、まだ洋書しか読めていませんが、電子書籍への期待がなお一層高まってきました。

近いうちに、Kindle Paperwhiteを買って、宮本輝の小説をぜひ読んでみたいと思います。

しかし、こんなにナイスな電子書籍ですが、サービス間の互換性の無さだけは早い段階でなんとかならないもんでしょうか。

音楽の世界では、DRMフリーの楽曲のダウンロード販売がすっかり標準化して、Amazonで買ったmp3のファイルをiPodで聴くようなことが問題なくできます。

しかし電子書籍は現状これが全くできないし、できるようになるメドも見えません。

私はやはり一度買った本はいつでも読めるようにしておきたいので、Amazonが事業を撤退するリスクだけは、やっぱり怖くて仕方ないのです。

万一そうなった場合、買った電子書籍はKindle以外のサービスでは原則として読めないので、すべて紙クズ、いや電子クズになります。

いや、Amazonの場合、サーバーでファイル本体を管理しているクラウド型サービスなので、電子クズどころかなに一つ残らないですね。

頭の中の知識と感動だけが残る、といったところでしょうか
(↑無理にうまいこと言おうとすんな。笑)

Amazonほどの圧倒的な強さを誇る企業でも、ひとたび大きな不祥事でもあればアッサリ倒産する可能性があるのが、いまの世の中です。



業界の方、

サービス間での最低限の互換性の確保を、

本当になんとかしてください!

そしたらもっと大量に電子書籍を買いますから! ^^;

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年2月19日 (火)

受験参考書スタイルの大学数学教科書の秀作 『マセマのキャンパス・ゼミシリーズ』

ひょんなことから、大学時代に数学の授業で習った偏微分方程式を仕事で使う必要が出てきたため、本屋でそれに関する専門書を買ってきました。

私が大学生のころは、数学や物理の教科書といえば、まじめにガッチリと書かれた、いかにも学術書というおもむきの本ばかりだったように思います。

ですがここ10年くらいの間に、「これは大学受験の参考書か?」と思うような、親しみやすくてわかりやすそうな教科書が増えてきました。

私は性格的に、質実剛健な昔ながらの教科書のほうが好みです。

だけど、忙しい仕事と 家事と ブログ執筆(これは必須じゃないのだが。笑)の合間をぬって読むのには、「いま風」の親切丁寧でわかりやすい本がいいだろうと思って、選んだ本がこちらです:



『スバラシク実力がつく!
  キャンパスゼミ・偏微分方程式』
著者: 馬場敬之、久池井茂
出版: マセマ出版社
初版: 2009年10月26日




この本は、数学や物理のテーマ別にたくさん出ているシリーズ中の1冊です。

見た目からして受験参考書っぽいですよね。

中身も「例題・回答」「例題・回答」・・・という感じで、問題演習重視のスタイルなのが受験っぽい。

式変形の過程もこれでもかと細かく書いてあって、自分で紙に書いて計算しなくてもスルリと読めてしまいます。

イラストはほとんど無いのですが、わかりやすいです。

しかも、帯にはAKB48の柏木由紀似の黒髪のかわいい女の子の写真付き(笑)

これは、入試の勉強スタイルに慣れた大学生にはうってつけの本でしょう (あと AKB好きの人 にも。笑)

ただ、わかりやすいけれども内容は落とさずに、高度なところまでキッチリ書いてあります。ちゃんと読めば、単位取得も大学院入試も楽勝なんじゃないでしょうか。本当によくでてきます。

典型的な問題を解けるようになることに目的を絞るのであれば、ベストの参考書と言ってもいいんじゃないかと思いました。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年2月18日 (月)

4文字の壁の不思議

うちの太郎@1歳半は、最近かなりいろいろな単語をしゃべるようになりました。

食べ物、乗り物、家具などの物だけでなく、色などもわかるようになってきて、「あか」「あお」「きいろ」「みどり」「くろ」「しろ」「ちゃいろ」などの言葉をしゃべっています。

先日、1歳半検診に行ったときは、「色がわかるなんて、割と早いほうですね」と言われました。

色というのは物に比べると抽象度が高い概念だと思うので、太郎のアタマの中身がまた1段ステップアップしたなあと感じました。

とはいっても、「みどり」がときどき「きどり」になったり、「あお」をスムーズに言えなくて「あ・お~」のように区切りが入ったり(笑)、まだまだやなあという部分があります。



さて、そんな太郎ですが、どうしても突破できない壁があることに気づきました。

それは、4文字以上の単語がどうしても言えないということです。

最近は太郎のもの覚えというか、言葉の感覚がよくなってきたようで、私たちが新しい言葉を数回言うと、その言葉をマネして繰り返すようになりました。

でも、それができるのはなぜかピッタリ3文字までなんですよ。

たとえば 「くつした」 と言って聞かせると、「く・ち・た」みたいに3文字に要約されてしまいます(笑)

「アンパンマン」や「れいぞうこ」は言えるんですが、これは 「アン・パン・マン」 「れー・ぞー・こ」 というふうに3音節なので言えるようです。(だから正確には、4音節以上の単語が言えないということみたいです)

3文字と4文字に大した違いなどない気がするんですが、その間に太郎にとっての決定的な壁があるようです。

今まで短い単語しか教えなかったから日本語はすべて3文字以下と思っているのか、はたまた頭のメモリが3文字分しかないのか(^^ そこらへんはわかりませんが、なんとも不思議です。

4文字めざして、がんばれ太郎~

 

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2013年2月17日 (日)

明治記念館での披露宴

今日は学生時代の友人の結婚式に出席してきました。

その友人は、学生の頃から本当に誠実でいいヤツでした。

とても頭が切れるしけど、周りをカミソリのような攻撃的な雰囲気はなく、いつも温和で朗らか。そして周囲への気配りを忘れない。

好青年とはまさに彼のためにある言葉なんじゃないかと思うような男です。

私の持っていないものをもっているなあと、友人ながら尊敬の念を感じています。

そんな彼ですから、以前から 「こんなにいい人なのに、なぜまだ結婚しないのだろう」 と周囲を不思議がらせていましたが(まったく余計なお世話ですが^^;)、結局、素敵な奥さまとご結婚ということになりました。

2人の飾らない誠実な人柄が伝わってくる、素晴らしい式でした。

ちなみに、偶然にも奥さまが私の妻と同じ名前だったので、奥さまの名前が呼ばれるたびに妙な違和感を感じました(笑)

私も今年で社会人10年目です。仕事の責任が増し、家庭を持ったりすると、なかなか楽しいことや幸せなことばかりの毎日とはいかなくなるものです。

でも、結婚式に参列するときは、無条件にハッピーな気持ちにひたれるんですよね。

2人を祝福する幸福な場の雰囲気もさることながら、あちこちで交わされるポジティブな言葉の数々が素敵です。

「ああ、世の中にはまだこんなに素敵なコトバがあったのか!」とさえ感じてしまいます(大げさ?^^)

今日の結婚式でも、祝福の言葉のシャワーを浴びる中で、「自分も前向きに、身の回りの人たちに感謝の気持ちを忘れずに生きていこう!」 などと気持ちを新たにしました。




さて、(大勢式をあげる所なのでプライバシーの問題はないと考えて書きますが) 式の会場は東京の赤坂付近にある明治記念館でした。

ここで結婚式に参列するのは初めてだったんですが、建物の外観からして歴史と格式を感じる建物でした。

明治記念館は1881年に赤坂仮御所の別殿として完成した由緒ある建物で、1947年から一般向けの結婚式事業を始めたそうです。

1000坪の広さがあるという日本庭園がまた素敵でした。今日は好天に恵まれていたので、多くの新郎新婦が和装で写真撮影をしていました。



130217_01


ここの芝が人工芝だったのには正直ちょっとガッカリでしたが(おいおい・・・)、多くの人が立ち入る場所だから仕方ないのでしょうね。

この庭園の片隅に、ある天然記念物があるのをご存じでしょうか。

皆さん誰しも耳にしたことのあるはずのものです。





130217_02



「さざれ石」 です。




そう、ご存じ国歌 「君が代」 の歌詞に出てくるアレです。

こんなところにあるとは知りませんでした。

「さざれ石」というのは漢字で「細石」と書くそうで、元々は細かい小さな石という程度の意味のようです。

ただ、一般的には、石灰岩に含まれる炭酸カルシウムが雨水で溶けだし、それが小さい石たちのすき間に入ってのりのような役割をはたし、長い年月の間に1つの大きな岩(歌詞に出てくる表現では「巌(いわお)」)のような塊をつくりあげたもののことを言うそうです。

さざれ石は日本のあちらこちらにあるようですが、君が代で歌われているのはこの石なのだとか。

とても縁起がいい石なのだそうです。

末永く1つの塊でいる・・・夫婦の良縁を願うにはうってつけのパワースポットと言えるかもしれませんね^^

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年2月16日 (土)

隕石衝突でケガ人多数・・・のニュースを見て思ったこと

ロシアで隕石によるとみられる爆発があって、1000人以上のけが人が出たというニュースがありました。

皆さんは映像で見ました? こわいですよね~。

白い雲を引きながら光る物体が空から降りてきたかと思うと、突然あたりがまぶしい光に包まれ、巨大な爆発音と衝撃が伝わってくる・・・

なんだか現実のものとは思えないような光景でした。



隕石というのは、実は頻繁に地球に落ちてきていて、豆粒大の隕石は1時間あたり10個、クルミ大なら1時間に1個、グレープフルーツ大なら10時間に1個という割合で、地球に降り注いでいるのだそうです。(立花隆『21世紀 知の挑戦』より) 

でも、今回の隕石は数mから10m程度の大きさだったと推定されていて、数十年に1回クラスの比較的大きいものでした。

大気が濃い対流圏(地上10kmまでの範囲)に入ったあたりで爆発して粉々になったため、地上にはごく小さい破片が少数落ちてきた程度ですんだようです。

だから、隕石が直接人に当たることはなかったようですが、爆発のときの衝撃波がすごくて、多くの建物のガラスが割れる被害が出てしまいました。

自然というのはすごいものです。

当り前ですが、地球も宇宙の一員なんだと実感させられるニュースでした。



これまで私は、隕石による被害というと、人に直接あたってケガをさせるというパターンだと思っていました。

ゲームのファイナルファンタジーなんかでも(いきなりゲームの話か^^)隕石を降らせて敵をやっつける「メテオ」という魔法があって、隕石が敵にあたるような映像演出がされます。

でも直接隕石が当たらなくても、衝撃波というかたちでこんなに広範囲に被害が及ぶものなんですね。

まったく想像していませんでした。

次回作では、そこらへんの表現を作り直す必要がありそうですね (無いか・・・)

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年2月15日 (金)

二大ピアニストの幸福な激突! まるで音の万華鏡のようなライブ 『Get Together』 by 矢野顕子&上原ひろみ

今夜は、私が最も愛するミュージシャンの一人、アッコちゃんこと矢野顕子のすばらしいアルバムを紹介します。

思い入れのあまりちょっと長くなりますが(^^;)、よければおつきあいください。



『Get Together ~LIVE IN TOKYO~』
矢野顕子&上原ひろみ
ユニバーサルミュージック
2011年11月23日リリース




矢野顕子は1976年にアルバム「Japanese Girl」でソロデビュー。その当時から、誰にもマネできない独特の音楽性で、国内外のミュージシャンからの注目を集めていた実力派シンガーソングライターであり、ピアノの名手です。

彼女は、坂本龍一の元奥さんとしても有名ですよね。スタジオジブリのアニメ映画「ホーホケキョ となりの山田くん」のテーマ曲「ひとりぼっちはやめた」を歌っていたのを覚えている方もいるんじゃないでしょうか。

そんな彼女の最大の魅力は、やはりなんと言ってもピアノ弾き語りの歌にあります。

むかし矢野顕子は「足でピアノを弾く天才少女」と言われたことがあるんだそうです。

もちろん本当にけんばんを足でポンポン弾くわけじゃなく(笑) 何かの比喩なわけですが、つまりそれだけ彼女のピアノは衝撃を持って受け入れられた、ということなんだと思います。



矢野顕子の書く曲は、1つのジャンルにくくるのは難しいです。

あえてジャンルわけするなら「ポップス」になると思いますが、ジャズの要素もかなり強いですし、民謡や童謡をモチーフにした和風の曲があったりもします。

それなのにどの曲も、誰にもマネできないアッコちゃんワールドを確実に作っている。言葉でうまく説明できないんですけど、ほんとにすごいんです。

彼女の演奏はとてもやさしくて、自然な愛情にあふれています。それでいて決して押し付けがましくない。楽しい気分のときも、悲しいときも、そっと聞く人の心によりそってくれるような、そのへんの感覚がすごく心地いいんです。

こう言うと、矢野顕子はよくありがちな毒にも薬にもならない「癒し系」(私の言葉が毒々しいですね。笑)なのかと思う人がいるかもしれませんが、それは全く違います。

だいぶ昔ですが、テレビ朝日系の「Mの黙示録」という音楽番組の中で、矢野顕子を「なぐさめ系ミュージシャンの元祖」とかいって紹介されていて、かなり不満だったのをいまだに覚えています^^。

というのは、その言い方は彼女の魅力のごくごく限られた一面しか表していないからです。

彼女は「足でピアノを弾く」と言われただけあって演奏テクニックはものすごく、アドリブもバリバリ入れてくるので、すごくエキサイティング。

そしてどの演奏も手加減なしの本気勝負。時には鬼気迫るとしか言えないほどすごい表情で演奏に入り込みます。

ちょっと微笑みながら歌ったり、激しく感情をたたきつけたり、そっとささやくように歌ったり・・・。

そしてアッコちゃんの演奏を聞いていると、ほんとに歌うのが楽しくてしょうがないんだろうな、音楽が大好きなんだな、というのがひしひしと伝わってきます(映像を見るともっとよくわかるんですけどね)

そんなふうに、音楽との幸福な関係を感じられることが、彼女の音楽を聞く一番の喜びかもしれません。

「やのコレ」という有名な矢野顕子の非公式ファンサイトでは、彼女の音楽を「厳しさと楽しさが高いレベルで共存した音楽」と評していますが、これこそ彼女の奏でる音楽の魅力をピタリと言い当てている表現だと思います。



そんなアッコちゃんの魅力が最も強く発揮されるは、やはりライブです!

前置きが長くなりましたが、今回取り上げたアルバムはライブ音源なんです。

しかも、世界で活躍する若手ジャズピアニストの上原ひろみ(今や飛ぶ鳥を落とす勢いですね)と共演したライブのアルバムなんです。

アッコちゃんと上原ひろみは、2004年にNHKの番組で共演したのがきっかけで、お互いのアルバムにゲスト出演するなど親交を深め、ついに今回の共演につながったのです。

1曲目「Children in Summer」は、夏休みに田舎の(たぶんおじいちゃんおばあちゃんの)家に遊びにいった子どもを歌った曲。

実は、私が初めて買った矢野顕子のアルバムの1曲目が、この曲でした。まるで私自身の子ども時代のことを歌ってるんじゃないかと思うような歌で、センチメンタルな気分をかき立てる歌詞と曲調が大好きな曲なのですが、まさかこれがライブ版で聴けるとは思わなかった。

しかもこの演奏が、もう最高としか言いようがない!

静かな昼下がりのようなゆるやかな立ち上がりから、徐々に2人のピアノが熱を帯びていきます。

後半の二人のピアノのぶつかりあう部分の激しさと美しさは、言葉になりません。久々に音楽を聴いてリアルに鳥肌が立ちました。

実は、CDに入っているのと同じライブと思われる映像が、Youtubeにアップされていました。




いやあ、何度聴いてもイイです。

音楽のすごさもありますが、2人がちょこちょことアイコンタクトをしながら演奏するときの表情の幸せそうな感じと言ったら! 見ているほうまでニコリとしてしまいそうです ^-^

この曲のほかにも、上原ひろみの「月と太陽」、矢野顕子の代表曲「ラーメンたべたい」など、名演が続きます。

個人的に、矢野顕子の数多くのアルバムの中でもベスト3に入る傑作だと思います。



残念ながら、アッコちゃんのあの「声」が苦手という人って、けっこう多いんですよ~。

ぜひその「声が苦手」という先入観を乗り越えて、少しでも多くの人に矢野顕子の音楽を聴いてほしいなあと思います。

(今回は我ながらちょっと熱く書き過ぎてしまいました^^;)

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年2月14日 (木)

電子書籍に踏み出せないあなたに・・・ 『kindle 新・読書術』 by 武井一巳

私ははっきり言って本マニアです。

本をどんどん買ううえに、一度買った本には愛着があって捨てられません。

その結果、家には蔵書が増えるばかりで、このままのペースで数年たったら、狭い我が家には収まりきらなくなりそうです。

あるいは、うちはチャチな作りのアパートなので、床が抜けるのが先かもしれません(笑)

そんな私は、電子書籍にたいへん興味がありました。一番の理由は、なんといっても本を置くスペースがなくてすむからです。また、新しいものはとりあえず試したいというミーハー根性の持ち主なので。

それでも今だに電子書籍に手を出していない一番の理由は何かというと、いま現在、いろいろなファイル形式があってどれが主流になるかわからないためです。

だって、せっかくお金を出して本を買っても、ファイル形式が廃れたら将来読めなくなるリスクがあるわけですよね。

本を所有することに喜びを感じる私には、このリスクはなかなか許容しがたいものがあります。

そんなこんなで、電子書籍のニュースを見ながら迷っている私ですが、今回たいへん気になる本を見つけたので、読んでみました:


『Kindle 新 読書術』
著者: 武井一巳
出版: 翔泳社
初版: 2013年1月24日




この本は、書籍通販で世界最王手の米アマゾン社が出している電子書籍端末「Kindle(キンドル)」を用いた、新しいタイプの読書の魅力を解いた一冊です。

Kindle固有の機能をどう使うかという解説が多く書かれていますが、この本の主眼はそこではなく、むしろKindle(または電子書籍一般)を試す踏ん切りがつかない人に、何がそんなに面白いかを説明してくれる点にあると思います。



私は今まで、「Kindleは、単にデジタルファイルの書籍を表示する端末」というイメージしかありませんでしたが、この本を読んでその認識が甘かったことを痛感しました。

はっきり言って、Kindleがめちゃくちゃ欲しくなってしまいました(笑) なるほどと思ったことを以下で紹介します

(Kindleを使ったことがない私が、また聞きで書いていますので、正確でない記述があるかもしれませんが、あしからず・・・)


----------


著者の武井氏は、「キンドルは単なる電子ブックリーダーではなく、最初から電子書籍のためのプラットフォームそのものだった」 「アマゾンというクラウドを利用するための端末である」 と書いています。

どういうことか?

Amazonのサイトでは、Kindleで読める書籍のデジタルデータが販売されていますが、重要なのは、購入した書籍の情報はAmazonのサーバーで統合管理されているということです。

この結果、一度購入した本は、Kindleの端末だけでなく、パソコン、iPad、iPhone、アンドロイド携帯(無料アプリを入れる必要がありますが)など、およそあらゆるデジタルデバイス上で自在に読むことができるようになります。

家でパソコンまたはKindleで読んだ本の続きを、出先でスマホで読む、なんていうことも自由自在にできます。

購入履歴はサーバーが管理しているので、手元の端末から書籍のデータファイルを削除しても、何度でもAmazonのページからダウンロードし直すことができます。

つまり、物としての本を置くスペースが不要になるのは当然ですが、そもそもデータ自体を常に手元に整えておく必要がなく、必要なときに必要なだけサーバーからダウンロードして読むというかたちで、「書棚のアウトソーシング」が可能になります。

ただ、これだけならまだ大したメリットではないのですが、Kindleがすごいのは、それらの個々のデバイス間で、各種データの同期を取ることができる点です。

Kindleの電子書籍の中には、マーカーをつけたり、ブックマーク(付箋)をつけたり、メモを書きこんだりすることができます。また、好きなところで本を閉じて読書を中断することができます。

これらの情報(マーカー、メモ、中断ページ、etc.)はすべて、Amazonが管理するサーバーのの中にストックされ、すべての端末で共通に参照されるようになります(ネットワーク接続が必要ですが)。

だから、Kindleで特定の書籍を読んで途中で閉じ、続きをスマホで読むという場合、その本を開くとKindleで閉じたページから読書を再開することができます。マーカーやメモなどの情報もことごとく共有されます。

電子書籍にマーカーをつけた場合、その部分だけを一覧表示することができます。私は本を読む時に気に入った場所に付箋をはりまくり、後日Wordにその箇所を手で書き写して要約した読書メモを作っています。しかしこれは大変な手間がかかります。

しかしKindleを使えば、この手間がまったくいらなくなります。ただ単に電子書籍を開いて、マーカーのみ表示してやる。これだけで、私だけの読書メモが簡単に見られるのです。これは私にとってかなり強烈な魅力です。

さらに、ある本を購入した世界中の読者の中で、どの箇所にマーカーをつけた人が何人いるかという情報を見ることもできます。

だから、自分が読んだ本に対して、他人はどこに興味を持っているのかなどを知ることができます。

また、誰かしらがマーカーをつけた部分だけ拾い読みすると、それだけで本の要点をつかめる可能性があります。

これなどは、まさにKindleがクラウドサービスを基本思想としているからこそ実現できた機能と言えるでしょう。

Kindleの機能の多くは楽天のCoboなどの他社端末にも存在すると思いますが、こうしたクラウドを利用した魅力という点では、Kindleがリードしているのが現状のようです。


そのほかにいいなと思ったのは、文中にわからない言葉があった場合、国語辞典や英和辞典を起動してその場で単語の意味を調べることができることです。

だから、外国語の本を読む場合にこそ、Kindleが威力を発揮すると著者はいいます。

いままでKindleをはじめとする電子書籍がどんなものか、全くわかっていませんでしたが、思っていた以上に魅力的だなと思いました。


----------


というわけで、この本では著者がKindleの魅力をアツく語り倒しているのですが、従来の書籍と比べたデメリットや注意点についても、きちんと冷静に記述してくれています。

ページをめくる手触りが得られないこと、あちこちページをめくって見比べたり、複数の本を並べて見ることが難しいこと、またKindle端末は小さめなのでマンガや図表の多い書籍は見にくいこと、現時点では品ぞろえが少ないこと(これは時が解決するでしょうが)、などなど。

また、リアル書店にある、思いがけない本との出会いや、書店員さんのこだわりが楽しめるといったメリットが、電子書籍ストアでは得にくいという点もあげています。



それから、ちょっと面白いと思ったのは、電子端末ではフォントサイズなど、本の表示設定をユーザーが自由に設定できるということ。

このため、リアル書籍の「ページ」の概念が事実上存在しなくなるというのです。(ここが単にpdf形式のファイルを閲覧する場合と、テキストベースの電子書籍を読む場合との大きな違いです)

これまで書籍の著者や編集者は、その本の内容や出版社の意図などに応じて、フォントサイズやレイアウトをこだわりをもって決めていたそうです。

しかしそうした「見た目の指定」が電子書籍では意味を持たなくなるということになります。これは従来の本の魅力をある点で大きく損なう面がありそうです。


------


ところで、私が電子書籍に踏み切れない一番の理由、つまり支配的なファイル形式が何になるかわからないという点に関しては、なんとも見通しが立たないのが現状のようです。

いま、電子書籍のファイル書式としては、epubという形式が一般的になりつつあります。

ただこのepub、著作権管理のためのロック(DRM)がかけられるのが一般的ですが、なんと同じepub形式のファイルでも、異なる電子書籍端末用のファイルには異なるロックがかかっているらしいのです。

「それじゃあ、ファイル書式が統一されたことにならないじゃん!」 と思ってしまいますが、tつまり現状では、異なる電子書籍リーダーでは基本的にファイルに互換性がない状態のようです。

いまのところ、各電子書籍リーダーが顧客の囲い込みをしようとテリトリー争いをしているようで、特定の書籍は特定のリーダーでしか読めないという状況がしばらく続きそうです。

だから、Kindle用の電子書籍ファイル(epubではなくmobiという独自形式を採用)をたくさん購入しても、Amazonが倒産したり、電子書籍から撤退したりしたら、購入した本がすべてオジャンになるという可能性が、残念ながら回避できないリスクとしてつきまとうようです。うーむ。

しかし・・・

今回この本を読んで、電子書籍にはそれをはるかに上回るメリットがあるなと感じました

それに、Amazonのような大手が破産するということは、現状ではまず想像できないことですし^^

というわけで、私は多分近いうちに、重い腰をあげて電子書籍リーダー(多分Kindle...)を買うことになると思います。

電子書籍に関心のある方は、こうした本なども参考にして、ここらでひとつマジメに検討してみるのもいいかもしれませんよ。



P.S.

著者が指摘するように、電子書籍・オンラインストアと、リアル書籍・リアル書店は、二者択一ではなくてそれぞれ使い分けるべきものなのでしょうね。

私の印象では、絵柄の多い本、辞書的に使用する本、理学書などは、リアル書籍に勝るものはないと思います。

ただ、小説だとか、文章のみの本は、今後はどんどん電子書籍で読んだらいいんじゃないかと思っています。(まだ試してないやつが言うな、っていう感じですが^^)

 

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2013年2月12日 (火)

キリンジ、兄弟として最後のアルバム『Ten』を発表 & そよ風を感じる自然讃歌『TREKKING SONG』

今日は、久しぶりにキリンジについて書きます。

私の愛してやまない、堀込兄弟による二人組ポップグループ キリンジから、弟の堀込泰行が脱退することが昨年明らかになりました。

そして昨年の11月に9枚目のアルバムがリリースしたばかりではありますが、早くも次の10枚目のアルバム「Ten」(そのまんまですね^^)のリリースが発表されました。

発売は3月27日。

兄弟としてのキリンジのアルバムは、これで聴きおさめとなります。

もちろん、キリンジの熱烈なファンの私は、とっくに予約を完了しております^^



   特設ページはこちら

   Amazonのページはこちら(写真をクリック)
   



前作「Super View」はやさしくカラフルな雰囲気が印象的な傑作でしたが、10作目はどうでしょうか。

特設ページやAmazonの予約ページの写真を見る限り、モノクロのずいぶんシブめの雰囲気です。

最後はシックにきめてくるのでしょうか。今から楽しみです。

私は 兄の曲と弟の曲、それぞれの魅力が組み合わさってキリンジというふうに思っていたので、ヤス(弟)の離脱は残念です。

いや、残念というより、ヤスのいないキリンジのイメージがわかないと言ったほうが正確かもしれないです。

だけど今後、ヤスはソロで音楽活動を続けていくでしょうし、兄も一人でキリンジの看板を守って活動していく予定です。

好きなアーティストの曲が2倍の頻度で楽しめると思えば、歓迎すべきことかもしれません。



さて、話は変わりますが、私が好きな曲のYoutube画像が、所属事務所から公式にアップされているのを見つけたので、紹介したいと思います。

これは3月に出る10作目のアルバムではなく、既に出ている9作目『SUPER VIEW』の収録曲『TREKKING SONG』です。



タイトルの通り、日常を抜け出して山へトレッキングに出かけたときの、爽快で楽しい気分を歌にしたものです。

9作目のアルバムは、東日本大震災の悲劇を意識してか、自然や人の温かみを賞讃するようなやさしい曲にあふれています。

このTREKKING SONGも、ひねくれ者の兄・高樹らしからぬ(失礼^^;) 素直な自然讃歌になっています。

そよ風を感じるような軽快でさわやかな曲調がとにかく気持ちいい!

そして 「地下道 抜ければ 黄金の季節」 「赤く熟れた夕陽を 素手でつかみたい」 というような、五感を鮮やかに刺激してくる歌詞が、胸にしみ入ってきてすばらしいです。

ついつい何度もリピートをかけたくなる、大好きな一曲です。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年2月11日 (月)

巨大公園とミニ動物園 @相模原公園、麻溝公園

今日は3連休最終日でした。

朝起きたらけっこう良い天気だったので、

「じゃあ今日も公園に出かけよう! 車の運転の練習もしたいし」

と、昨日とまったく同じ展開 ではありますが(笑)、少し離れた公園まで車で出かけてきました。



今回の行き先は、神奈川県相模原市にある県立相模原公園です。

以前に2回くらい行ったことがありますが、太郎(1歳半)を連れていくのはこれが初めてです。



私たちが着いたときは、空は晴れていました。ですが、気温が昨日より低くて、風も吹いていたので、車から出た瞬間 「寒い!」 という感じでした。

相模原公園は、県立だけあってとても広い公園です。

でっかい芝生や花畑、そして熱帯植物園などが並び、ピクニックや散歩にぴったりの場所です。



130211_01



入り口を見るだけでも、広そうですよね。

入ってすぐのところに花壇があります。

冬だから何もないかなあと思っていましたが、



130211_02


船の「日本丸」を形取った花壇に、ひと足早く花を咲かせた(温室で無理矢理咲かされたのかもしれませんが。笑) チューリップが並んでいました。

花壇のすぐ先には、巨大な芝生が広がっています。

その端のほうに、小さい子どもたち向けの遊び場コーナーがあります。



130211_03



これはビニールハウス型のトンネルです。



130211_04



幅広のすべり台。ちょっと珍しいですよね。すべりやすそうです。

ここはちびっ子たちに特に大人気でした(太郎にはまだ早かった)



130211_05


巨大な木の形のタワー。

私は小さいころ、こういう秘密基地みたいな家に住むのが夢でした。ちなみに私の奥さんも同じだそうです(笑)

これも太郎にはちょっと早かったです。また次の機会に。



そうこうするうちに、陽が陰って風が強くなってきました。



130211_06



冬場はこういう状況になると、公園でピクニックどころじゃありません・・・

本格的に曇る前にお昼にしよう、ということで、あわてて芝生にレジャーシートを広げてお昼ごはんに。

ただ、広い場所なので風が容赦なく吹きつけてきて、だんだん手足の先が凍えてきました。

いやあ、こりゃ行き先の選択を間違ったかな~と、少し反省 (^^;



お昼の後、すぐに帰ってもよかったんですが、実はこの公園にはミニ動物園があって無料で動物たちを見られるんです。

太郎は絵本などを通して、動物の名前をだいぶ覚えてきたので、きっと興味を持つだろうと思い、ミニ動物園だけ見て帰ることにしました。



130211_07


ちなみに細かい話をすると、県立相模原公園に隣接するかたちで相模原市立麻溝公園という別の公園があって、ミニ動物園があるのはそっちなんです。

また、麻溝公園にも芝生広場や子ども向け遊具もあります。

私は今の今まで、全体をひっくるめて県立の相模原公園だと思っていたんですが・・・。

しかも、にぎわい方を見てみると、市立麻溝公園のほうが混んでるんですよ。

「なんだよ、県ももっと頑張れよ!」と思ってしまいました(笑)



それはさておき、動物園でうちの太郎が興味を示した動物ベスト3を紹介します。

第3位。



130211_08


馬(ポニー)です!

子どもは乗せてもらうことができます。

太郎は乗りませんでしたが、柵から馬のほうを見て、「んま、んま」 と言っていました。

最近、太郎はいろんな言葉を出すようになりましたが、どうも一文字目が「ん」になることが多いみたいです。

たとえば、「くま(熊)」も 「んま」 になったりします。

馬と熊が違うものだということは、ちゃんとわかってるみたいなんですよ。

ただ、発音がうまくできないのか、それとも正しく発音するのが面倒なのか、どっちも「んま」になっちゃっています。



続いて第2位。



130211_09



リスザル です。

ニホンザルなんかより小柄ですが、とにかくすばしっこく、木から木へ、また檻の鉄格子へと、ちょこまか動いていました。

太郎はその素早い動きにひかれたみたいで、じーーっと彼らの動きを目で追いかけながら、「きっきっ」 と猿の鳴きマネをしてました。



最後に第1位。



130211_10



 です。

(ちなみに足についている青い輪っかは、おっぱいを蹴って傷つけないようにするためだそうです)


太郎は牛を見るなり 「あー! おっき~~!」 と上ずった声で叫びました。だいぶ興奮してます。

残念ながら牛はこっちを向いたり鳴いたりしてくれなかったんですが、太郎は 「もー! もー!」 と言って、後ろ姿をじーーっと見ていました。

その後、牛の隣にいるシカやブタを見に行ったんですが、あまり興味を示さず、 「もー! もー!」 と言って牛をもう一回見せろとせがんできました(笑)

太郎は乗り物でもなんでも、とにかく大きいものが好きみたいです



ミニ動物園には、ほかにもワラビーやアライグマ、野鳥、そしてヒツジやヤギなどと触れあえるコーナーもあります。

無料なのになかなか充実していて、いつ行っても子どもたちで大にぎわいです。

相模原公園に来た方は、セットでぜひミニ動物園も足をのばしてみてください。



今日は寒かったためか、太郎は全体的に機嫌が悪かったですが、動物園はまあまあ楽しんでくれたみたいでよかったです。

今度はもっとあったかい時に、またこの公園にゆっくり遊びに来たいと思います。

 

 

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2013年2月10日 (日)

ニュータウンに隠れた憩いの里山・・・都筑中央公園@横浜市都筑区

公園ハンターを自称するほど公園へ出かけるのが大好きな私ですが、寒い季節ということで、しばらく行っていませんでした。

今日は日差しがわりと暖かかかったし、譲ってもらったばかりのクルマの運転練習をしたいということもあって(笑)、久々に公園に出かけました。

今回出かけたのは、横浜市都筑区の港北ニュータウンの真ん中に位置する、その名もずばり 「都筑中央公園」(わかりやすい^^) です。

私は車で行きましたが、横浜市営地下鉄のセンター南駅から徒歩数分で行くこともできます。

以下、冬ということで写真が枯れ草色のものばっかりですがご容赦を^^

春や夏場には青々としてもっとキレイなんじゃないかと思いますよ。


公園について、駐車場のある正面入り口の階段を上がると、さっそく広い芝生の斜面が目に飛び込んできました。



130210_01


冬場は、陽が陰ったり、風があったりすると一気に極寒になりますが、そうでなければ昼間は意外と外にいても大丈夫だったりしますよね。

今日は私たちと同じように冬のピクニックを楽しもうと、斜面でお弁当を広げている家族連れがけっこういました。

斜面の上にはコンクリート敷きの広場があって、テニスの練習をしている人、自転車のストリートパフォーマー、ボール遊びをする小さい子などが大勢遊んでいました。

私たちもこの斜面に腰掛けて、いきなりお昼ごはんです。

斜面に座ると、正面に大きな池が広がっているのが見えました。



130210_02


見たところ、鯉も亀も何もおらず、静か~な状態でした。

お昼御飯のあとは、こんもりとした小山の上へ続く階段を昇ってみました。



130210_03


この都筑中央公園は、日本の里山の風景を保存したような、自然公園です。

公園のすぐまわりはピッカピカのニュータウンなんですが、公園の奥に一歩足を踏み入れた瞬間、街から離れた山までピクニックに来たような気分になります。

坂道や階段のアップダウンがかなりあり、そこそこ広いので、ひと回りするとかなりいい散歩になります。

ちなみに写真の階段は100段くらいある長い階段です。

さすがに1歳半の太郎は自力で登れないだろうと思い、奥さんが抱っこしようとしました。

ところが最近うちの太郎は、拘束されるのをすごく嫌がるようになってきて、奥さんが抱き上げようとした瞬間、「あめ~~!」(注:だめ、の意味) と足をバタバタさせて怒りだしました (^^;

「よーし、じゃあ手をつないで歩こう」 と歩きだしたものの、やっぱり階段はツラいみたいで、今度はなかなか進めないことに腹を立てはじめました。

やれやれ、子どもってほんとに自由でいいなあ(笑)



さて、公園の案内図によると、園内に「境田貝塚」というものがあるというので行ってみました。

それがこちらです:




130210_04


おお~、これが噂の!(笑)



ごく普通の地面でしたが、まあ貝塚の跡って、どこもこんな感じですよね。

それにしても、港北ニュータウンは横浜の海岸線から15kmくらい内陸にあるんですが、昔はこんなとこまで海が来ていたんですね。

貝塚のまわりはかなり大きい広場になっています。

130210_05


この公園には、広場があちこちにあって、ピクニックをする場所には困りません。



貝塚のあった広場から、森の中の散策路を通って奥へ。

しばらく歩くと、「ステージ広場」に出ました。

130210_06


その名のとおりコンサートに使えそうなステージがあり、それを囲むようにすりばち状の斜面があって、木のベンチが並んでいます。

家族連れや犬を連れたご夫婦が何組もいて、いかにも休日という、のんびりしたいい雰囲気が漂ってました。

私たちも、太郎のご機嫌とりのため、お菓子をあげて休憩しました。

さらに森の中の道は続きます。

130210_07



これくらい奥にくると、駐車場側の大通りの喧騒もまったく聞こえず、しーーんとした雰囲気に包まれます。


130210_08

こちらは窯小屋です。

この公園では、里山の自然体験のイベントを頻繁に開かれています。都筑里山倶楽部というNPO団体まであって、精力的に活動しているそうです。

この窯小屋でも、石焼きピザを作るイベントなどがあるんだそうですよ。

窯小屋のそばには、休憩所の小屋があります。中は広くてきれいで、赤ちゃん用のトイレもちゃんと用意されていました。



130210_09

小屋の前には菜の花がきれいに咲いていました。

寒い日が続いていましたが、こういう風景を見ると 「春近し」 と感じます。



太郎はかなりの距離を自分で歩きましたが、ステージ広場から先はほとんどぐずらずに、楽しそうに歩きまわっていました。

やっぱり、家にこもっているより、外で遊ぶほうが楽しいんでしょうね。

さあ、陽がだんだん傾いてきました。

最後のシメとして、この公園の最高点(たぶん)である見晴らしの丘へのぼりました。

まあ、そんなに言うほど見晴らしがいいところではないですけど^^



130210_10


というわけで、都筑中央公園のレポートでした。

近くにお住まいの方は、お弁当をもって一度散策に行ってみてはいかがでしょうか。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年2月 9日 (土)

運転はじめ&自動車保健選び

2週間前にここに書きましたが、30代の半ばになって初めてマイカーを持つことになりました。

車は2週間前にうちに来たんですが、ナンバープレートの取得が済んでいなかったので、ずっと乗っていませんでした。

ようやくナンバーが取れたということで、今日初ドライブ(近場ですが)をしてきました!

私は重度のペーパードライバーなので、車線変更を怖がったり、知らないうちにスピードを出し過ぎたり、赤信号になるスレスレで交差点に侵入してしまったり、初心者丸出しのヒヤヒヤドライブでした(^^;

まあ、こんなこともあろうかと初心者マークを付けておいたので、ちょっとノロノロしたり怪しい動きをしたりしても許してもらえるんじゃないかと思います

ゴールド免許なのに初心者マークというのも、なんだかなあという感じですが(笑)


------


さて、車を持つにあたってぜひとも入らなくてはいけないものといったら、自動車保険(任意保険)ですよね。

今週末(つまり今日ですけど)にはどうしても車に乗りたかったので、急いで保険の加入手続きをすることにしました。



私は、自動車保険といっても 「テレビでよくCMをやってるなあ」 という程度の認識しかありませんでした。どんな仕組みで、どこに気をつけて選ぶべきかなんて、全く知りませんでした。

そこで、「まずは見積を取るところからだ!」と考え、複数の保険会社からまとめて見積もりをとれるネット上のサービスを使って、オンライン自動車保険 計3社の比較をしてみました。

すると、最初に出てきた各社の見積もり金額にけっこう差があったんですよ。安いところで年間の保険料が8万円台、高いところで12万円。そんなに会社によって違うものなんでしょうか??



そこで、よく見積もり内容を見てみると、年間の走行予定距離を長く設定し過ぎていて、走行距離に応じて保険料が決まる保険(12万円のやつ)が、割高に見積もられていたことがわかりました。

現実的な予定走行距離を設定し直し、さらに細かな条件を合わせて再度見積もりを出してみたところ、結局どの保険会社も似たりよったりな金額になりました。

まあ、自由な市場でやりとりされている商品なわけだから、当たり前ですよね。何万円も安い保険があったら、みんなそっちを選ぶはずですもん。でも、それにしてもずいぶんと似た金額になるなという印象を持ちました。

こうなると、皆さん自動車保険選びって、何を基準にしてるんでしょうかね。

ロードサービスだとか事故対応だとかの内容に関しては、Web上の宣伝文句を見る限り、そこまで目立った違いは見受けられませんでしたし。

やっぱり単純に1円でも安いところに決めるということでしょうか。

それとも、保険会社の財務の健全性をチェックするんでしょうか。

実は意外と、なんとかランキングでNo.1という売り文句だとか、好みの美女/イケメンがCMに出てるとか(笑)、そういう印象面で決めてたりして^^



どこの保険会社にするかも少し迷いましたが、一番迷ったのはやはり車両保険、つまり自分の車が傷ついたり、壊れたり、盗まれたりしたときの保険を付けるかどうかです。

これまで全然知らなかったんですが、車両保険(一般型)っていうのはかなり高いものなんですね。

保険全体が年間9万円前後ですから、4割くらいが車両保険なわけです。対人・対物の賠償保険だけにすると、半額ちょっとで済むとは。

最初は 「車両保険? 何でも付けといたらええやん (←典型的なカモですが。笑)」 などと思っていましたが、ここまで金額が違うと迷います。

新車だったら、迷わず車両保険を付けたでしょう。

だけど我が家の場合、中古車をタダ同然で譲ってもらったという状況なので万一はげしく壊れたり盗まれたりしても、諦めがつきそうです。そうなると、車両保険は不要に思えます。

でも、ペーパードライバー2人が運転するわけだから、派手な衝突事故はないとしても、自損事故でそれなりの修理費用が必要になるリスクはあるんじゃないか。

私と奥さんの間ではなかなか結論が出なかったので、「ここはひとつ、ベテランドライバーに意見をもらおう」 と思い、私の母親、奥さんの母親にそれぞれ意見をきいてみました。

すると


  私の母  「そりゃあんた、入っておいたほうがいいよ」


  奥さんの母  「そんなのいらないわよ!」




さて困りました(笑)


これでは全然参考になりませんなあ。

そんなこんなでひとしきり迷ったんですが、結局、初年度は車両保険も付けておくことに決め、金曜の夜に某ネット損保のWebページで無事契約を済ませました。



それにしても、自動車保健のオンライン契約って、これで大丈夫かと思うほど実にあっけないもので、驚きました。

だって、ナンバープレートの番号、免許証番号などをフォームに入力したら、あとは特に審査を待つ必要もなく、その場でも契約締結できちゃうんですよ?

しかも、22時までに申し込むと翌日0時からさっそく保険が有効になるというスピーディーさ!

こんなにあっさり、あっと言う間に済んでしまっていいのだろうか、と少し不安になるほどでした



以上、話が若干ぐだぐだになりましたが(笑)、自動車保健に関する私のういういしい体験メモでした。

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年2月 8日 (金)

宗教の枠を超えた祈りの音楽・・・クリュイタンス指揮 『フォーレ:レクイエム』

今日は、数あるクラシック音楽の中でも、私の中でベスト10に入るこちらの名曲、ガブリエル・フォーレ作曲の『レクイエム』 について書きたいと思います。

レクイエムというのは、キリスト教(カトリック)の死者を弔うミサで歌われる合唱曲です。「鎮魂歌」という訳を当てられることもありますね。

キリエ、サンクトゥス、アニュス・デイなどといったいくつかのパートから成っていて、それぞれに決まった歌詞を持っています。

元々は宗教上の儀式の歌なわけですが、クラシックの作曲家の多くもレクイエムの歌詞へ曲をつけています。



クラシックの世界で、いわゆる「3大レクイエム」と言われるのが、モーツァルト、ヴェルディ、そしてフォーレの作品です。

そのうち、私がダントツで好きなのは、フォーレの作品です。

フォーレは19世紀に活躍したフランスの作曲家で、主にピアノやヴァイオリンなどの室内楽や宗教曲の分野で、多くの傑作を書き遺しました。

レクイエムは、フォーレの作品の中でおそらくもっとも有名で、もっとも人気の高い曲です。

では、全7楽章から成るフォーレのレクイエムのうち、特に美しい最終楽章の「イン・パラディム(楽園にて)」の映像をどうぞ! (NHKの番組の映像でしょうか?)





ああ、なんて穏やかな、素敵な音楽なんでしょうか! まるで天上から降ってくるかのような調べです。

静かなオルガンの響きに導かれるようにはじまり、やがて空間に溶け込むように消えて行く歌声は、果てしなく美しく、包容力にあふれています。

三大レクイエムの1つ、ヴェルディのレクイエムなんかは、死への恐怖と抵抗を表わすような、激しくアップダウンが多い劇的な音楽です。まるでオペラのようです (私はずばり苦手^^;)

それに比べると、フォーレのレクイエムは、死をおだやかに受け容れる雰囲気にあふれています。

私はクリスチャンではないですが、この曲を聴いていると、何か大きな存在に包まれ、苦しみも悲しみもすーーっと消えていくような感覚を覚えます。

キリスト教という枠を超えて、ぜひ多くの人に聴いて欲しい作品です。



さて、私がはじめてこの曲を聴いたのは、このCDででした。

『フォーレ:レクイエム』
コルボ指揮、ベルン交響楽団、クレマン(アラン), サン=ピエール=オ=リアン・ドゥ・ビュール聖歌隊、フィリップ・フッテンロッハー
ワーナークラシック
1972年録音

3年くらい前に何となくクラシック音楽を聴き始めた私は、何から聴いていいかわからなかったので、


  「ワーナーが安い名曲シリーズ(ワーナークラシックベスト100)を

   出しているらしいな。 よし、全制覇してみよう!



といきなり高い目標を立てました(笑)

以来、ワーナーのベスト100をちょこちょこ買っては聴いていたんですが、その中の1枚がコレだったんです。

その当時は、出会ったタイミングが悪かったからか、特にこれといって強い印象を受けませんでした。

ところが、わりと最近にレンタルしたこちらのCDを聴いて、この曲の魅力にズボッとはまってしまったんです。



『フォーレ:レクイエム』
クリュイタンス指揮、パリ音楽院管弦楽団、エリザベート・ブラッスール合唱団、アンヘレス、ディースカウ
EMIクラシックス
1962年録音




前者のコルボ盤は、透き通ったような美しさ、どこまでも穏やかな雰囲気が印象的な演奏で、多くの人に支持されている名盤です。

でも、個人的には後者のクリュイタンス指揮のほうが好きです。楽曲自体がもつ透明感を大事にしながらも、祈りの切実さのようなものも感じさせてくれます。

すこし古い録音ではありますが、おすすめです。



ちなみに、クリュイタンス盤を聴いて自然にこんな感想が浮かびました。


「ああ、自分のお葬式ではこの曲をかけて送り出してほしいなあ・・・」


そのあとでネットを見てみると、実は 同じことを思っている人がわんさかいる ということがわかりました(笑)

そうだよなあ、この曲聴いたらそう思っちゃうよなあ^^

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年2月 7日 (木)

ガンバレ家電メーカー! 『日の丸家電の命運』 by 真壁昭夫

ここ数年、日本の家電メーカーや半導体メーカーが苦境におちいっています。

たびたび書いていますが、私は家電メーカーではないものの電気系のエンジニアなので、今後の家電・半導体業界の行く末はとても気にしています。

いまの家電業界の状況を解説(または批判^^)した本は、既にいくつも出版されていますが、私はこれまでそういった本を読んだことがありませんでした。

今回、名古屋へ出張したときに立ち寄った本屋でこんな本を見つけたので、新幹線の車内のお供にと思って買ってみました:



『日の丸家電の命運』 パナソニック、ソニー、シャープは再生するか
著者: 真壁昭夫
出版: 小学館101新書
初版: 2013年2月6日




この本、帯に作家の村上龍氏の推薦文がでかでかと載っています。


  『家電の失速』は、何を象徴し、何を示唆しているのか。

  本書は、そのすべてを解明する。



ずいぶん大げさな言い方ですね。

そんなにハードル上げちゃって大丈夫でしょうか(笑)



この本は、日本の家電メーカー、特に一般消費者向けの製品を多数出している、パナソニック、ソニー、シャープの苦境の原因と、それを乗り越える手掛かりを解説したものです。

著者の真壁氏は、金融機関の研究員や大学教授として経済分析を行なってきた、経済学の専門家です。

業界のことをあまり知らない一般の方でもわかりやすく書かれており(というか、そういう方向けの本だと思います)、「家電が大変だとか言うけど、なんで?」 という方には最高のガイドになると思います。

家電メーカー、総合電機メーカーを志望する就職活動中の学生さんにも、読みやすくてとても役立つんじゃないかと思います。



ただ、電気系の業界の動向を当事者としてそれなりにウォッチしてきた私にとって、この本は若干物足りなかったです。(帯を見て期待し過ぎたのかもしれませんが。笑)

最初の3分の2くらいは、日経新聞の内容を手際良くまとめたようなものという印象で、「新しい情報や独自の提言・分析を、もっと聞かせてほしかった!」 というのが正直な感想です。

そういうわけで、個人的にはちょっぴり期待外れな一冊でした。ただ、最後の2章は、各メーカーの反撃に向けた取り組みが書かれていて、私も知らない内容もいろいろ含まれており、面白かったです。



真壁氏は、家電メーカーの今日の苦境の原因は、ひと言でいえば経営判断のまずさだと言います。

ここ20年くらいで、特に先進国市場においては、作っただけで物が売れるという状況は完全に終わりを告げました。

性能がいいものを作れば売れるという時代から、消費者が喜ぶ独自の価値やコンセプトを提供しなければ、売れない(低価格競争に巻き込まれてジリ貧の)時代になったのです。

また、技術の陳腐化が急速に進み、低価格を武器にした韓国・台湾・中国のメーカーがあっという間に追いついてきました。

本書で取り上げられた家電メーカー3社は、そうした市場環境の変化を経営側が見誤ったうえに、過去の成功経験や前任者の意向にしばられて対策を取り遅れ、たいへんな痛手を負いました。

さて、大事なのは将来に向けてどうするか。

真壁氏が示す処方せんは、こうです。



  日本の企業は今でも高い技術を持っており、さらにアジアなどで

  日本製品への信頼感も依然として高い。

  それを有効に活かすために、経営者は自社の真の強みを活かした

  戦略 (何でもやる、はやってるからやる、はダメ!) を明確に

  打ち出すべきである。

  そうすれば日本の家電メーカーは必ず再生できるはずだ・・・。



なるほど。

これだといかにも評論家らしい一般論という印象で、もうちょっと踏み込んで欲しいなあと私は感じてしまいましたが、ともかく正論ではあります。

私自身の仕事も、家電ではないにせよ同じ電気系で、やはり他社との競争が激化してきています。家電メーカーの苦闘は、まったく人ごとではありません。

そろそろ年度末ということで、ちょうど4月からの仕事の作戦を考えているところです。

「この機会に自分の強みをよく考え直して、今後のポジショニングを考え抜かないといかんな」 と危機感を新たにさせられました。

 

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2013年2月 6日 (水)

職員のPCから広告収入(愛知県安城市)

昨夜泊まったホテルで、朝刊の無料サービスがありました。

日経、朝日、日刊スポーツ・・・といくつかの新聞から選べたんですが、名古屋に泊まっているのでせっかくだから中日新聞をもらいました。

ドラゴンズの選手の情報がでかでかと載っていたり、トヨタ自動車の業績が他の新聞よりデカデカと載っていたりして、同じように見える新聞でもやっぱり地方紙の色がハッキリ出てるんだなあと感じました。



さて、中日新聞には県内のニュースのコーナーが2ページあるんですが、そこにちょっと面白い記事が載っていました。

愛知県安城市が、各職員が毎日の仕事で使うパソコンに対して、電源を入れると企業広告が一定時間表示される仕組みを導入したというのです。

表示される時間は10秒間。先送りやキャンセルはできないような仕組みになっているとのことです。

この取り組みによって広告収入を得ることで、少しでも財源の足しにしようという努力なのです。

実は似たような仕組みは、愛知県内では既に豊橋市で導入されているそうです。県内では、という書き方をしていたので、他県も含めると導入済の市町村はもっと多いのだと思います。

最近は、国も地方公共団体も借金だらけですよね。不況や震災もあって国家公務員の給与は減らされていますし、少なくない都道府県で公務員や教職員の退職金が引き下げられています。

私の知り合いの地方公務員も、来年から給与水準が引き下げられることになって、「昇格したのに給与が変わらない」と嘆いていました^^;

民間企業も激しい競争の中で大変ですが、行政も大変です。



ちなみに、企業から入る広告収入はいくらかというと、1社につき1か月1万円。安城市でいまのところ広告掲載しているのは3社。

年間36万円の収入ですか・・・少ないといえば少ない額ですが、こうしたものの積み重ねが赤字や黒字になっていくわけですから、無視できないですね。

今どき、ギリギリのコスト意識でがんばっているのは、行政も同じなのですね。

安城市や豊橋市の取り組みはささやかなものかもしれません。

けれど現状を嘆くばかりでなく、できることをとにかく実施しようという意気込みと実行力は、やはりすばらしい。見習いたいものです。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年2月 5日 (火)

ビジネスホテルのQuoカード付プランの良否

またもや泊まりがけの出張でホテルにいます。

今日、初めての体験を1つしました。

それは ルームサービスで夕食を頼む ということです。

なんだ、そんなことか、って感じですけどね(笑)

今回の宿泊プランが朝食・夕食付きのものだったので、部屋から1000円相当の夕食を注文して届けてもらったんです。

そこらのお店に比べると割高感はありますが、部屋で食べられるというのはいいものですね。



さて、私の会社はちょっと前まで、宿泊費がいくらかかったかに関係なく、一泊あたり一定額が支給される仕組みになっていました。

つまり

安いホテルに泊まれば、あまった部分が儲けになる、ということです。

だからこれまでは、割高なホテルの食事などいらないからとにかく安いところへ泊まろう、というのが私の宿選びの基本方針だったわけです。

うちの会社の出張が多い営業さんの中には、カプセルホテルで我慢してお金を貯めるというセコい人もいました(笑)

しかし最近会社の規定が変わり、実費精算というかたちになったんです。しかも清算できる上限金額は、以前に支給されていた一定額よりも低くおさえられています。

つまりは経費節減というわけです。

企業としてはごくごくあたりまえの措置ですが、こうなると安いところに泊まることに個人的なメリットはなくなります。私の宿選びの方針も、なるべく食事つきのところに泊まろう、というかたちに変わりました。

今日、初めて夕食ルームサービスを頼んだのには、実はそういう深~い背景があったわけです(笑)



ところで、ビジネスホテルを探したことがある方はお気づきだと思いますが、最近はQuoカード付きの宿泊プランというものがあちこちのホテルで設けられています。

たとえば、宿泊料は7000円なんだけど、1000円分のQuoカードがオマケで付いてくるというプランです。

しかも会社にバレないように、領収書にはQuoカード付きということは触れずに単に宿泊料7000円と記載するという気配り付きです^^

実は、先ほどの「宿泊費の固定額支給から実費支給へ」という変化はうちの会社だけのものではなく、世の中全般の流れのようです。

会社からすれば、実費以上を支給する理屈は全くないわけであって、これは当然の経費削減策といえます。

ですがそうなると、少しでもお小遣い稼ぎをしたいビジネスパーソンにとって、Quoカード付プランというのは非常に魅力的なわけです。だからそうした宿泊プランが(前からありましたが)最近増えているのです。



しかし、昨年のいつだか忘れましたが、日経新聞の法務のコーナーで、これに関する興味深い記事がありました。

宿泊と直接関係のないQuoカードのような特典を受けたのにそれを申告しない場合、バレると法的問題になる(Quoカード分のお金の返還を求められる)可能性があるというのです。

実際にそこまでする会社はないとは思いますが、厳密にはそういうことになるそうです。

だから会社の規定をよく確認したほうがいい、と記事では書かれていたはずですが(手元に記事が無くてうろ覚えですみません)、普通は規定でそこまで書いていないと思われますし、会社に聞いたら「ダメ」といわれるに違いありません(笑)

現実問題としては、それぞれが「オトナの判断」をするということになるでしょう。



ビジネスホテルの宿泊プランを通じて、世の中の経費削減の流れとか、人々の小遣い稼ぎの涙ぐましい努力などがかいま見えてくるから、面白いものですね

ちなみに私は日経の記事を見て以来、一応Quoカードプランを避けています。

私の勤務先では、使っている宿泊プランが会社側にわかるように予約がシステム化されているため、Quoカードを使ったことが自動的にバレるからです(笑)

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年2月 4日 (月)

今度は第3回MTVロック検定に申し込んでみた

突然ですが、MTVが主催する「ロック検定」という趣味の検定試験を知っていますか?

ロック検定とは、2007年、2008年の2回にわたって行われた、ロックミュージックを愛する人のための試験です。

2008年を最後にやらなくなってしまったので、音楽ファンからもすっかり忘れ去られていたようです。

ところがこの試験、なんと5年のブランクを経てまさかの復活を遂げることになりました!

3月3日、第3回のMTVロック検定が実施されます。

  ロック検定の告知 (GYAO MTV Satelite)

私はこんな試験が過去にあったことすら全然知らなかったんですが、今回の告知を見て、ついその場で申し込んでしまいました(笑)



ただ、この試験を申し込むのにあたって、ちょっとためらいがあったんです。

というのも、私はいまだに「ロック」という言葉に「反体制」のようなイメージを強く持っているので


真面目にペーパー試験をやるという発想が

そもそもロックじゃない


ような気がしてならなかったんですよ(笑)

でもまあそこは気にせず、純粋に音楽好きのイベントとして、参加することにしました^^;



音楽関係の検定といえば、昨年クラシックソムリエ検定というものを受けてみましたが、私は数年前まではクラシック以外の音楽しか聴いてなかったんです。

そんな私には、ロック検定のほうが古巣の分野で取り組みやすいという気がしていました。

しかしこの試験、実際にサンプル問題を見てみると、相当難しいです!

試験問題は、50年を越えるロックの歴史全般から、アーティスト、楽曲、フェス、時事など幅広い切り口で出題されます。

私は、もちろん60~70年代の一番アツかった時代をリアルタイムに体験していませんし、昔の名盤なんかを熱心に聴いたわけでもないんです。

だから、はっきり言って自信を持って答えられる問題は3割くらいしかありませんでした。ほんとに難しい!

合格はかなり厳しい気がしてきましたが、まあ趣味ですから、特に何か勉強したりはせずに気楽に受けてみます。

とはいえ、せっかくの機会なので、宅配CDレンタルで今まで聴いたことがなかったいわゆるロックの名盤をどさっと借りて聴いたりしています^^。



ちなみにこの試験、合格判定基準がおもしろいんですよ。

基準点を超えれば合格というものではなく、受検者の成績上位○○パーセントが合格、という相対評価なんです。

3級は上位80%が合格。これなら私でもいけそうな気がします。

だけど私は2級を申し込んでしまいました。2級は上位35%が合格です。ここからいきなり狭き門になってきます。

しかも問題のレベルもアップしますし、2級の受験者はかなりコアなロックファンが多いと思われるので、その中での上位35%というのはかなり厳しいハードルになりそうです。

さてさて、どうなることやら。

この試験を受ける方、いましたらぜひ一緒に楽しみましょう!

 

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2013年2月 3日 (日)

鬼と太郎

今日は2月3日、節分でした。

皆さんは豆まきしたり、大豆を食べたりしましたか?

うちの太郎@1歳6か月は、生まれてから2回目の節分ということになります。

でも去年の節分のときはまだまだ小さかったので、豆を食べるのも豆まきをするのも、今年が初めてでした。



太郎が長い昼寝から目覚めた夕方、少し遅めのおやつとして、福豆(大豆)をあげてみました。

あまり味がないし固いから食べないかなと思ったんですが、意外にも気に入ったようです。ハイペースで口に放り込んでいきます(笑)

ここで、太郎が食べている隙に、お母さんは部屋を退場。

・・・そう、部屋の外で福豆におまけとしてついていた鬼のお面をつけて登場しようというわけです。



130203_01



そうとは知らない太郎は、私の横で豆を食べてご満悦。

すると、

そこでドアがバタンと開き、

お母さん鬼が登場!



    「悪い子はいねえかあ~~!?」



鬼というよりナマハゲ ですけどね、こりゃ(笑)

するとその瞬間

太郎はビックリして、はじかれたように私の腕にガッシリと飛びつきました!

そして、さらに迫るナマハゲ、いや、赤鬼!

すると


    「うああああーーん!」



ああ、やっぱり泣いてしまいました。やり過ぎたかと反省。

お母さんはお面をとって、「ほら、お母さんだよお母さん! 太郎、ごめんねー!」 と抱っこしましたが、太郎はもうしばらく泣いてました。




けれど、ここからが太郎の不思議なところ。

お母さんが外したお面をおそるおそる掴んで、私の顔のほうへ 「こり(=これ)」 と言って差し出してきました。

「かぶれ」 と言ってるようにしか思えません。

そこで私がお面を装着してみたんですが、太郎はその瞬間、今度はお母さんにしがみついて泣き始めました。

おおーーーい、つけてくれっていう意味じゃなかったのかぁ?(^^;

どうも太郎は、お面をつけてもお母さんはお母さん、お父さんはお父さんとわかってはいるように思います。だって、本当に知らない人が入ってきたら、もっと猛烈に怖がるはずですから。

それがわかっていても、変なお面をつけられると、雰囲気がガラッと変わってイヤみたいです。

その後もしばらくの間、お面をおそるおそる持ったり、自分の顔につけたりしていました。

怖いならよせばいいのにと思いましたが、怖いもの見たさというか、「怖いからこそ好奇心をかきたてられる」 という感覚が、太郎にもあるのかもしれないなあと思いました。




ところで、床に落ちていたお面をじーっと見ていた太郎が、突然こう言いました。



    「き (=木)」



えっ?


確かに最近、太郎はお散歩中に木をみつけると、指差して 「き」 と言いますが・・・。



すると太郎はおそるおそるお面に近づいて、ここを指差しました。




130203_02






なるほど(爆笑)



そういうことですか~



だとしたらコイツは

めっちゃエコな鬼 ですね(笑)

 

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2013年2月 2日 (土)

事実上ファン限定シングル?(笑) 『TAKARABUNE』 by 米米CLUB

今日は、Amazonから水曜日に届いていたこのCDを聴いてみました。



『TAKARABUNE(初回生産限定盤)』 (シングル)
米米CLUB
ソニー
2013年1月30日リリース




米米CLUB・・・「懐かしい!」という方も多いんじゃないでしょうか。

「まだやってたのか!」 と思う人も多いかもしれませんが(笑)

1982年の結成から去年で30年になったそうです。もう立派な長老バンドですね。



実は何を隠そう(隠してないけど)、私は米米CLUBが大好きなんです!

米米は1997年に一度解散、2006年に再結成して今に至りますが、私が米米を好きになったときは既に解散した後だったんですね(笑)

最初は、解散記念のベストアルバムを買って、「君がいるだけで」とか「浪漫飛行」とかのサワヤカ路線のポップな曲をいいなと思う程度の、浅い関心度でした。

ところが、BOOK OFFで安売りされているライブビデオ(VHSの)をたまたま買って、彼らの楽しくておバカなライブパフォーマンスと、節操のない雑食な音楽性にズブッとはまってしまいました(褒めてんだかけなしてんだかわかりませんが^^)

今でこそ「音楽狂い」の私ですけど、米米を知った当時はライブなど行ったこともなければ、CDも大して聴かず、音楽への興味も情熱もあまりありませんでした。

そんな私の心に火をつけた大きなキッカケが、米米だったと思います。



話がそれましたが、今回のシングルTAKARABUNEには、全部で3曲+表題曲のカラオケが入っています(初回版はライブ映像とPVを収録したDVD付き)

1曲目の表題曲「TAKARABUNE」は、米米らしい大世帯ポップス。スティール・パンやホーンが入って、中南米っぽい陽気な雰囲気の楽しい曲です♪ これは一般の人にも楽しく聴けそうです!

しかし次の曲から、独特の濃ゆい米米ワールドに突っ込んでいきます(^^;

2曲目「大漁~願掛け節~」は、

  「カツオの臭いがしてきたぜえ~」

  「生臭いっすねぇ~、頭ぁ~!」

などという、さして面白いわけでもない冒頭の小芝居からスタート。ファン以外は「キョトン」とすること間違いなしでしょう(笑) だけどこの ヘタレな おふざけこそ米米の魅力^^ 

和太鼓や尺八、津軽三味線まで加わって(無駄に金かかってます^^)、こてこての「日本の祭り」感が出てます。

最後の「しぇいく、ひっぷ」 は、ファンでなくても知ってるかもしれない昔からのヒット曲「Shake Hip!」 のアレンジですが、やはり「祭りだワッショイ」的な感じになってます。

うーん、濃すぎるわあ・・・さすが米米!

最近の米米のシングルを聴くと、固定ファン以外を相手にしていない ような気がしてなりません(笑) ベテランの余裕ってやつでしょうか。

でも、こんな楽しいバンドを、昔からのファンだけのものにしとくのは、本当にもったいないなあ^^



オマケ: 米米公式動画、ライブ直前スペシャル
米米CLUBのスジ裏Baby!!
メンバー全員、なんとも楽しそう。
ファンの方&おヒマな方はどうぞ!

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年2月 1日 (金)

都市のいまを描き出す極上ミクスチャー・ポップ 『My Lost City』 by cero

今日は、東京を拠点に活躍する注目の若手バンド、cero(セロ) の2ndアルバム、『My Lost City』を紹介します。


『My Lost City』
cero
2012年10月リリース




ceroは2004年に結成後、地道なインディーズ活動を続けてきて、2011年に1stアルバム『WORLD RECORD』で本格的にデビュー。今作が2枚目のアルバムになります。

バンド名のceroって、変わった響きですよね。

これは宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」の登場人物からとったそうですが、同時に Contemporary Exotica Rock Orchestra という意味も持たせているそうです。

彼らが所属しているインディーズ・レーベル、カクバリズムは個性的で実力派のアーティストが多数所属していることで有名ですが、ceroはいまやレーベルを代表するアーティストに育っています。



彼らの音楽の魅力を言葉で表わすのはひじょ~に難しいので、まずレーベル公式のアルバム発売予告映像を紹介しておきます。

使われている曲はアルバムの8曲目、バンド名をタイトルの一部に含んだ 『Contemporary Tokyo Cruise』 です。







いやあ、楽しいです!^^

ceroの大きな魅力はこのポップ感だと思いますが、親しみやすさの中にも一筋縄ではいかない面白さがあります。

彼らの曲は、Aメロ、Bメロ、サビ・・・といった型におさまりません。同じ曲の中で、テンポやリズム、表情を変幻自在に変えていきます。

使われている楽器や音色は本当にいろいろです。ドラムやギター、シンセだけでなく、スティール・パンやアコーディオン、ピアノなど、音とたわむれるかのように多彩なサウンドが飛び出してきます。

さらに、所々に歪んだギターを入れたり、ラップを入れたりということを、ごくごく自然にやっていたりする。

くるくると表情を変える楽曲が生み出す、日常と非日常の境界をただようような恍惚感と幸福感。これはまさに ビーチボーイズの名盤 『ペット・サウンズ』の現代版 と言えるんじゃないでしょうか。

いかにも自然体な雰囲気の若いあんちゃん達から、こんなに凝った極上のサウンドが聴けるとは、本当に驚きました。



そしてceroがうたう歌詞は、彼らが暮らす都会の日常のなにげない風景を元にしています。

そこに流れている、自由さ、楽しさ、そして時おり感じる寄るべなさ・・・

こうした感覚は、私が普段感じている気分に、おそろしいほど近いものです。

歌詞だけでなく彼らのサウンド全体が、そうした現代の都市の心象風景というか、ある種の「気分」を代表しているように思えてなりません。

その意味でceroは、まさに「いま」を鳴らすことのできるミュージシャンなのだと思います。



語たくは置いておいて(笑)、ここでもう1曲、彼らの曲を紹介しますね。

こちらは1stアルバムからの1曲、『大停電の夜に』です。

普段は真夜中でも明るく人手の絶えない東京の街。そこでもし大停電が起きたら・・・? そんな曲です。(ひとむかし前にそういう映画がありました。結構面白かった)

この曲がまた、歌詞やPVの内容をあまりにもうまく音に写しているんです。美しく、ほの暗く、幻想的な風景がありありと目にうかぶようです。

仕事や遊びの帰りに、一人で夜の街を歩きながらこの曲を聴くと、まわりの風景やそのときの気持ちにあまりにもピッタリはまるので、こわくなるほどです。私の大のお気に入りの曲の1つです。




ceroにはこれからも要注目ですよ!

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2013年1月 | トップページ | 2013年3月 »