カテゴリー「ことば・語学」の5件の記事

2013年3月 5日 (火)

中国人はなぜ英語名を持っているのか

私が昨年の5月にこのブログを始めたばかりのころ、ブログの記事の中で、今年度の目標として、「中国語のニュースを耳で聴いて大筋理解できるようになる」 と宣言をしていました。

その当時からずっとこのブログを見てくださっている方は多分いないでしょうから、皆さん初耳かと思います。

それでこの目標は、結局どうなったか?

まったく勉強に時間を割きませんでした(笑)

当然ながら、中国語を聴いてもわからないままです^^

やっぱり勉強というのは、明確な目標や必要性がないとやる気になりませんね。

なんとなくはやってるからやるべ~、面白そうだからやるべ~、という程度だと、物事はなかなか続かないということがよくわかりました。

中国語のお勉強は、とりあえず無期限延期ということにしたいと思います。



さて、話は変わりますが、中国や台湾出身の歌手や芸能人って、ほとんどと言っていいほど欧米人っぽいニックネームで呼ばれていますよね。

ジャッキー・チェン、ジェット・リー、テレサ・テン、アグネス・チャン、ブルース・リー・・・ちょっと古めの例が多くなっちゃましたが^^、本名である中国語の名前のほかに、英語名のニックネームを持っている人がわんさかいます。

これはなんでだろうというのが昔からずっと疑問でした。

それで、私の職場にも中国出身の人が何人かいるので、この英語名について聞いてみたんです。

すると、なんと私の職場の中国人全員が英語名のニックネームを持っていることがわかりました。

彼ら・彼女らの話によると、これはかなり一般的な習慣のようです。

学校や塾の英語の授業で、先生が「あなたはジェシーよ、あなたはジョンね」というふうにニックネームを付けてくれることが多いのだそうですが、自分で好きなニックネームを決めることもあるのだとか。

面白いですよね~。

中国人のある同僚の話によると、「たぶん中国語の発音は難しく、外国人に覚えてもらいにくいので、英語名を使うようになったのでは」 とのことでした。

私は多少中国語をかじったことがあるので、これ、よくわかる気がします。

中国語には、欧米の言葉にはあまりないような母音や子音がたくさん登場してきます。

中国語には、日本語のローマ字と似たように、文字の読みをアルファベットで記述するピンインというものがありますが、ピンインを素直に英語っぽく読むと、実際の中国語の音とだいぶ違ってしまうんですよね。

ちなみに、中国語の本名に近い読みの英語名をつけるのかというと、必ずしもそうではないそうです。

たとえばテレサ・テンの本名は Deng Li Jun(デン・リー・ジュン) だそうですが、確かにテレサっぽい名前じゃないですね。

ジェット・リーも Li Lian Jie(リー・リエン・ジェ) で、全然ジェットじゃありません。ただしこの場合、そもそも「ジェット」なんていう名前の欧米人がいるのか疑問 ですが(笑)



英語名をつけるなんていう習慣のない日本に住む私としては、「英語名なんて こっ恥ずかしいなあ」 と思ってしまいます。

「ネリノ」なんていうイタリアっぽい名前を名乗ってるお前が言うな、って言われそうですけどね(笑)

 

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2013年2月18日 (月)

4文字の壁の不思議

うちの太郎@1歳半は、最近かなりいろいろな単語をしゃべるようになりました。

食べ物、乗り物、家具などの物だけでなく、色などもわかるようになってきて、「あか」「あお」「きいろ」「みどり」「くろ」「しろ」「ちゃいろ」などの言葉をしゃべっています。

先日、1歳半検診に行ったときは、「色がわかるなんて、割と早いほうですね」と言われました。

色というのは物に比べると抽象度が高い概念だと思うので、太郎のアタマの中身がまた1段ステップアップしたなあと感じました。

とはいっても、「みどり」がときどき「きどり」になったり、「あお」をスムーズに言えなくて「あ・お~」のように区切りが入ったり(笑)、まだまだやなあという部分があります。



さて、そんな太郎ですが、どうしても突破できない壁があることに気づきました。

それは、4文字以上の単語がどうしても言えないということです。

最近は太郎のもの覚えというか、言葉の感覚がよくなってきたようで、私たちが新しい言葉を数回言うと、その言葉をマネして繰り返すようになりました。

でも、それができるのはなぜかピッタリ3文字までなんですよ。

たとえば 「くつした」 と言って聞かせると、「く・ち・た」みたいに3文字に要約されてしまいます(笑)

「アンパンマン」や「れいぞうこ」は言えるんですが、これは 「アン・パン・マン」 「れー・ぞー・こ」 というふうに3音節なので言えるようです。(だから正確には、4音節以上の単語が言えないということみたいです)

3文字と4文字に大した違いなどない気がするんですが、その間に太郎にとっての決定的な壁があるようです。

今まで短い単語しか教えなかったから日本語はすべて3文字以下と思っているのか、はたまた頭のメモリが3文字分しかないのか(^^ そこらへんはわかりませんが、なんとも不思議です。

4文字めざして、がんばれ太郎~

 

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2013年1月13日 (日)

業界人はなぜ夜でも「おはようございます」なのか

私が小学生の頃、子ども向けの雑誌(小学●年生とか、そういうやつだったかなあ?)に、芸能界のお仕事に密着レポートする、というようなマンガが載っていました。

私はそこではじめて、いわゆる「業界用語」というものを知りました。

たとえば、「ケツカッチン=後の予定がカチカチにつまってる」 (どんだけ使うのか知らないけど) というのを聞いて、自分のお尻を触ってケツカッチン、ケツカッチン言ってふざけてたのを覚えてます(笑) ガキンチョですね。


さて、そのマンガでは、「芸能界では朝だけでなく、昼でも夜でもあいさつは『おはようございます』と言う」 ということが書かれていました。

それを見た私は、「え~~、なんだそれ!? 変なの!」 と大爆笑。なんでだろう、と不思議に思ったのをよ~く覚えています。

その長年の疑問に答える記事を見つけたので、紹介します:


【雑学キング!】特定の業界では、なぜ昼夜問わず「おはようございます」と言うの?


この記事では、マーケティングが専門で、業界用語にも詳しい東京経済大学の小木紀教授に、わざわざ質問しています。

小木紀教授によると、この習わしの起源は諸説あるものの、歌舞伎から来たものだという説が有力とのことです。

歌舞伎界では一日を通して公演が行われ、トリを務める座長は夕方近くに楽屋入りします。その際、下役の者が、『お早いおつきでございます』を省略して『お早うございます』と出迎えたのが始まりだと言われています (前述のWebより引用)

つまり歌舞伎の世界では、「おはようございます」は朝の挨拶の意味だけでなく、いたわりやねぎらいの意味もこめられているのですね。

これを受けて、芸能界でも「おはようございます」が使われるようになったのでは、とのことです。なるほど。



ただ、もう1つ、私が「なるほど」と思った理由があるので紹介します。

以前ブログではなくホームページをやっていたとき、掲示板などで交流していた主婦のAさんから聞いた話です。

Aさんの息子さんは大学生で、飲食店でアルバイトをしていました。その息子さんがAさんにバイト先のことを話す中で、こんな内容のやり取りがあったそうです。


   息子 「うちの店では、出勤したときには、
        夜でも『おはようございます』って言うんだよ」

   Aさん 「なにそれ、芸能人みたい。変なの。
        なんでそんなことするの?」

   息子 「だって、『おはよう』だけは『ございます』が付いていて丁寧じゃん



これには「なるほど!」と思いました。

実は私も以前から漠然と思っていました。バイト先などの公の場で挨拶をするとき、「おはようございます」は何の違和感もなく言えるけど、「こんにちは」「こんばんは」はご近所や小中学校での挨拶みたいで違和感があるなあ、と。

だから、『ございます』が付いているから『おはようございます』を使うというAさんの息子さんの説には、すごく納得がいったのです。

「ございます」が付いていて丁寧だからこそ、その日初めて会った人との挨拶に向いている、という面があるのかもしれないですね。


じゃあ、そもそもなぜ「こんにちは」と「こんばんは」は、「ございます」のような明らかな敬語表現にならないのでしょうかね?

・・・言葉の起源というのは、たどりはじめるとキリが無いですね(笑)

 

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2012年12月 7日 (金)

外国人からの日本語に関する疑問

今週は、協力関係にある海外の企業から技術者が来日したので、ずっとその対応をしていました。

ふだんの仕事にプラスして新しい仕事が付け加わり、さらにホテルから食事までもろもろの世話もしなくてはならず、心身ともにかなり消耗・・・。睡眠時間も不足気味です。

週末にようやくひと息つけそうで、久々に休みの日が嬉しくて仕方ないです^^

さて、その来日した技術者は、日本に来るのはこれが初めてなので、仕事に関係ないところでもいろいろと質問攻めにあいました。

たとえば、五円玉をおもむろに取り出して


  「このコインは何円なの?

   他のコインはアラビア数字(1、2、3・・・)が書いてあるからわかるけど、

   これだけは変な字しか書いてなくてわからない



なるほど、確かに(笑)

言われてみるまでまったく気にしてなかったけど、五円玉だけは漢字で「五円」って書いてあったのね。

うーん、気づかなかったわ!

今の硬貨はいつデザインされたのか知らないけど、今後作り直すことになったら、ちゃんとアラビア数字を入れた方がいいかもしれないですね。


また、こんなこともありました。

何か日本っぽいものが食べたいということで、月島にあるもんじゃ焼き屋に彼を連れて行きました。

帰りに月島駅まで案内したところ、こんなことを言われました。


  「Thank You のことを Arigatou と書くけど、

   uの部分は発音しないんですよね?」



ん、言われてみれば確かにそうだな。

「ありがとう」と書くけど、実際の発音は「ありがとー」ですよね(「ウ音便」ってやつですね)。

確かにこれは、ローマ字表記の最後をuを読まない、と言ってもいいかもしれません。


彼は、さらに続けてこんなことを尋ねてきました。


  「駅の看板に Tsukishima と英語表記が書いてあるけど、

   Arigatou と同じで uの部分は発音しないんですよね?



・・・ん、どういうこと??

これに関しては、一体何を言っているのかわかりませんでした。

質問の意図を尋ねてみてようやくわかりました。

「つ」という文字の発音は、子音と母音とに分解して考えられます。つまり舌先で空気がはじけるような子音に続いて、「う」という音が発音されます。

だけど「つき」という言葉の場合、ほとんどの人は「う」の音がはっきりとは聞こえないような発音をします。

あえて書くと「Tski」みたいな音になります。そのことを言っていたのです。

確かに車内アナウンスでは「Tskishima」的な発音をしています。これを「Tsukishima」と発音してしまうと(わかりにくいな、この説明^^;)、ちょっとたどたどしい、いかにも外国人っぽいニュアンスがしてきます。

これまた言われて初めて「そういう考え方もあるのか」と思いました。

ヨーロッパ系の言語では、同じアルファベットでも場合によって別の音になったり、読まれないことがあったりしますが、日本語(のひらがな・カタカナ)は、字と発音が明確に一対一に対応していると思っていました。

でも改めて考えてみると、そうとも言い切れないですね。


やっぱり海外の人の視点というのは、新鮮な部分があっておもしろいな~といつも思います。

 

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2012年10月25日 (木)

うちら陽気なアメリカ人

先日、うちの会社で「ビジネスにおける人権意識」に関する簡単な勉強会があり、参加してきました。

ビジネスと人権というと、あまり関係なさそうに思う人もいるかもしれませんが、ニュースでよく耳にするセクハラやパワハラ、パワハラ、社内いじめなどの問題は、人権に関するトラブル(犯罪)と言えます。

その勉強会の講師が強調していたのは、「人を傷つける発言や行動をしている人は、そのことに気づいていないものだ」ということです。

そうした発言・行動の背景には、話し手の「先入観」や「固定観念」があることが多いのだそうです。

これはよくわかる気がしました。

今は性別、年齢、国籍、出身地、家族の構成や事情、健康状態、価値観まで、いろんな人が協力して仕事をする世の中です。

なにげなく発言したら、相手を思いのほか傷つけたり、トラブルを招いたり、という可能性は昔より高まっていると思います。

多少保守的かなと思うくらい、公の場での言葉づかいには慎重になったほうがいいと私も思います。


勉強会では、人を傷つける発言として、「男/女なんだから・・・」とか「まだ結婚しないの」とかの発言があげられてました。

これはよく言われることですよね。差別とまでは言えないかもしれませんが、人によっては嫌悪感を抱く発言でしょう。

それ以外にちょっと「なるほど」と思ったのが、障害を持つ方を傷つけるかもしれない表現に気をつけよう、という話です。

たとえばプレゼン資料に使うイラストで指や足を省略したりデフォルメしたりするのは良くないとか、「足切り」「手がない」などの表現に注意せよ、などです。

この手の表現については、私は正直いままで意識したことがありませんでした。言われてみれば、確かにこういう表現で、障害のある方を傷つけてしまう可能性はありますよね。

ただ、この手の問題って、一歩間違うと「言葉狩り」や「行き過ぎた遠慮→コミュニケーション拒否」になってしまう危険を含んでいるから、難しいですよね・・・。個人的には、さっきの例の「足切り」がダメと言うのは、ちょっとやり過ぎな気がします。

結局、その場その場で相手の立場になって想像する、考える。これに尽きるのでしょうね。ただ、不特定多数の前や公の場では、ことさら配慮が必要だと思います。


さて、一気にやわらかい話題に変わるのですが(笑)、「先入観」「固定観念」ということに関連して、私が昔からずっと思っていることがあります。

それは、テレビの番組で、アメリカのスポーツ選手や俳優、歌手などがインタビューにこたえるとき、

字幕や吹き替え音声で

   「○○○さ!」

とか

   「○○○なんだ」

みたいに、やたらと陽気になれなれしく訳すのはオカシイ!ということです^^


だって、いくらスポーツ選手や芸人といっても、日本人がインタビューに答えるときの口調は「です・ます」調でしょう?

なぜアメリカ人になった瞬間に、やけに陽気になっちゃうのか?

これは、「アメリカ人=陽気」という先入観に影響されている気がしてなりません。

陽気なアメリカン風に訳すと、今度はそれがさらにアメリカ人の陽気なイメージを強化することになります。

この手の「キャラクターづけ」はネタとしては面白いですが、ありのままに人を見ることを邪魔してしまうように思います。

みんな! マスコミにだまされんなよ!(笑)

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