カテゴリー「IT・ネット・パソコン」の7件の記事

2013年3月18日 (月)

今さらLINEを始めてみました

ここ1年ほどで、猛烈な勢いでユーザー数を増やしてきたスマホ用の交流サービス、LINE(ライン)

最近、街中で中高生や大学生の雑談を聞いていても(耳をすまして聞いているわけではないです^^)、「ライン」という言葉をよく耳にするようになりました。

今年の1月にユーザー数が1億人を超え、日本製のIT系サービスとしては珍しく、本気で世界で勝負しようとしています。

このたび、奥さんが友人に誘われてLINEをはじめたのにあわせて、私もスマホでLINEデビューしてみました。



知らない方のために一応説明しておくと、LINEの一番基本となる機能は、「トーク」と呼ばれるリアルタイムのショートメッセージ交換です。

メールと似たようなものと言えなくもありませんが、過去の同じ友だちとのトークのやり取りが履歴として表示されるので、むしろチャットのほうに近い感覚です。

メッセージを送るときには、「スタンプ」というイラストを張り付けて送ることができ、それがLINEの人気の大きな理由とされています。顔文字より大きく、有料から無料まで、カワイイ系から笑えるものまで、いろんなスタンプが選べます。

こうしたメッセージ交換機能以外に便利なのが、友だちとの通話機能。skypeと同じような機能で、携帯電話の回線を使わずにパケット通信を利用して通話するので、パケット定額の契約さえしていればいくら話しても通話料はかかりません。

他にも、情報を流している企業の公式アカウントなどを友だち登録するという、Twitterのような利用のしかたもあります。



ところで、私はなぜこのLINEがそんなに人気なのか、今まであまり納得できずにいました。

既に Twitter や Facebook など、似たようなサービスはたくさんあるように思えます。

いろんなスタンプを使えることがLINEの人気の理由と聞きますが、それだけがキーポイントとは思えません。

それで、LINEを実際使ってみてようやくわかってきた気がするのですが、人気の一番の理由は、従来のSNSに比べた気軽さなんじゃないかと思います。

TwitterやFacebookは機能が多彩で、始めるのに意外と面倒な部分があります。
そして基本的に複数の人にまとめて情報発信することを想定しているので、情報発信にある種の心理的な負担が発生します。

これに対してLINEは、基本的に友だちを選び、メッセージを書いて、送る、これだけ。シンプルでわかりやすいし、動作もかなり軽快です。
また、もともと個人対個人のやり取りをターゲットに設計されている(と私は理解してます)ので、不特定多数向けに何か書くのに比べてメッセージを送るときの心理的なバリアが低いです。

またメールやskypeの場合、基本的にそのアプリを立ちあげないとメールや通話ができません。
これに対してLINEでは、スマホの中に常駐するようなかたちになっているので、LINEを立ちあげていなくてもメッセージの内容を確認したり通話を受けたりすることができます。

LINEの成功の理由は、スタンプ機能のユニークさだけではなく、むしろこんなところにこそあるのではないか、と感じています。



ちなみに私はLINEに登録したばかりで、友だちは奥さんだけという 一途な男状態です(笑)

今のところ、奥さんに「今から帰る」とか、いままでメールで言ってたことをメッセージで言うためにしか使っていません。

別にLINEで友だち100人作るつもりもないので、こういう目的に使えばいいやとキッパリ割り切ってしまってます^^

ちなみに、私と親しい会社同期で唯一LINEをやっているやつも、奥さんとの連絡用にメール代わりに使っていると言っていました。

1億人のユーザーの中には、夫婦の連絡アプリとして使ってる社会人が意外とたくさんいたりして(笑)

 

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2013年3月16日 (土)

電子書籍端末 『キンドル・ペーパーホワイト(Kindle Paperwhite)』 を購入しました!

以前もブログに「欲しい!」と書いていた電子書籍リーダー、『キンドル・ペーパーホワイト(Kindle Paperwhite)』を、ついに買ってしまいました!


130316_01(本体に別売の革製カバーをつけた状態の写真です)


一応、知らない方のために紹介しますと、これはオンライン書店のアマゾンが自ら発売している、電子書籍を読むための専用端末です。

ちょっと紛らわしい話なのですが、現在アマゾンが国内で販売している「キンドル」という名の製品には、実は2系統あって、キンドル・ファイアとキンドル・ペーパーホワイトという風に分かれています。

キンドル・ファイアは、ひと言でいえば「アマゾン版iPad」(こんな説明のされ方は、アマゾンにとって屈辱かもしれませんが。笑)です。

Webを見たり、音楽を聴いたり、アプリで遊んだり、写真や動画を入れて持ち運んだり、FacebookやTwitterで交流したりと、幅広い楽しみ方ができるタッチパネル式のタブレット端末です。



これに対してキンドル・ペーパーホワイトは、いわゆる電子書籍を読むために特化した端末です。

音楽や動画には対応しておらず、アプリのインストールなども不可。Webブラウザも付いていますがβ版ということでオマケ扱い。基本的には、文字を読むための端末です。

目的を絞っているだけに、文字を読む目的にはすごく適した仕様になっています。

まず、文字を読みやすい。

キンドル・ファイアやiPadなどのディスプレイは、基本的にノートパソコン等と同じ液晶で、明るい所では読みづらく、暗いところでは眼がチカチカして、文字を凝視すると意外と目が疲れやすかったりします。

キンドル・ペーパーホワイトは、E ink という技術を使った電子ペーパーで、液晶とは少し違った表示方法を取っています。さらに、ライトの付け方を工夫してあるそうで、明るいところでも暗いところでも読みやすく、紙の書籍に近い読書感を味わえます。

またタブレット端末の場合、バッテリーも意外に食うので、長時間いじり続けていると電力が1日持たないこともあります。

でもキンドル・ペーパーホワイトの場合は、ライトの消費電力もうまく抑えてあり、余計なプログラムを動作させないため、電気の持ちが比較的いいそうです。

私は今のところタブレットにはあまり興味がなく、電子書籍が読みたいだけなので、キンドル・ペーパーホワイトはまさにうってつけ。ということで、ガマンできずに衝動買いしてしまいました。



さて、上で書いた話はアマゾンさんの宣伝文句です^^。

実際使ってみて本当にいいかどうか、今後正直にレポートしていきたいと思いますが、とり急ぎ使い始めてみての感想を書きます。

まず、眼が意外と疲れるなあ、と(笑)

E ink は液晶に比べて眼にやさしいというのは、実際その通りだと思います。でも、これまでの紙の本に比べてしまうと、やっぱり眼が疲れます。ディスプレイの明るさの設定がまずいのかな?

あと、紙の本と比べるとやっぱり読書の感覚が少し違います。私なんかは、どうも本を読んでいるというより、Webを読んでいるという感覚がしてなりません。

しかも、電子ペーパー端末ではWebブラウザと同じように、文字の表示サイズをユーザーが自由に決められるため、ページという概念がありません。表示サイズによって、本全体が何画面に収まるかが変わります。

ページ番号がない代わりに、全体の何%読んだかという表示が画面の下に出てきますが、私はどうしても、本の厚みと残りページの厚みを目を確認して、「いまこのあたりか」と認識するような読書に慣れているので、キンドルだと どうも読書とは違う経験をしているような感じがしてならないです。

ただ、こういう問題点はすべて慣れの問題な気がします。しばらく使っているうち、何とも感じなくなるのかもしれませんけどね。


ケチばっか付けててもなんなので(笑) 良かったことも書きます。

やっぱり本の置き場所が必要ないこと! 既にかなりの本を購入してしまいましたが、それが6~7インチの端末ひとつに収まってしまいます。これは、本を保存するスペースに苦労している私にはとにかく嬉しいことです。

何十冊もの本のデータを1つの端末に入れられるので、仕事で出張するときなど、新幹線の中で「あれ読んで、これ読んで」というつまみ食い読書がやり放題。

それから、文字をドラッグするだけで気になる文章にマーカーをつけることができる点も良いです。後からマーカーの箇所だけ確認できるので、読書メモが指ひとつで簡単に作れます。

あと、文字の部分を長押しするだけで、辞書を引くことができること。特に、慣れない英語の本を読むときにはどうしても辞書を引く機会が増えるので、この機能は絶大な威力を発揮します。

最後に、日本語の本も読めること(笑) 以前、スマホにキンドルリーダーのアプリを入れてみたという話を書きましたが、あのときはなぜか洋書しか読めず、日本語の書籍がダメでした。それが普通に読める。

実は私にとっては、キンドル・ペーパーホワイトを買って一番嬉しかったことはコレかもしれません(笑)



最後に、キンドル・ペーパーホワイトで表示した字の雰囲気をご紹介。こんな感じです。


130316_02


著作権の問題があるので、一部だけ表示してますが、雰囲気、わかりますかね?

ちょっと液晶画面と違う雰囲気でしょう? まさに「ペーパーホワイト」という感じで、紙っぽいです。

ちなみにいま読んでるこの本は ピアニスト・中村紘子さんの『ピアニストという蛮族がいる』 というエッセイ。文春文庫で出ている本の、電子書籍版です。

 

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2013年2月20日 (水)

スマホのキンドルアプリで小説を読んでみた

先日の記事 で、Amazon が昨年秋に日本で発売した電子書籍端末キンドル(Kindle)に関する本を紹介しました。

そして、これまで敬遠していた電子書籍にすごく興味がわいた、ということを書きました。

こういうことは思い立ったらすぐ行動したほうがいいので、お金に余裕があればすぐ買って試してみたいところでした。

ですが、結婚式やら何やらでなにかと出費がかさみ、残念ながらいまは買えません(苦笑)



しかし、実は良い手がありました!

それは、スマホ向けにリリースされているキンドルアプリを使うということです。

先日の本の紹介でも書きましたが、Amazonの「キンドル」とは単に電子ペーパー端末の製品名ではなく、Amazonが展開するクラウド型電子ペーパーサービス全般を指す言葉でもあります。

要するに、Amazonで買った電子書籍は、キンドル専用端末(Kindle Paperwhite)を買わなくても、スマホやiPadにアプリを入れれば読めるということです。

そして先日の本の情報によると、検索、マーカー付け、コメント記入、辞書検索、などなどの基本的な機能は、専用端末でもアプリでも同様に使えるのだそうです。

私は今をときめくシャープのスマホを持っているので、実は初期投資ゼロで電子書籍を楽しめるというわけです。

(ちなみに米国ではパソコンでKindle用電子書籍を閲覧するアプリがあるようですが、日本ではこれがリリースされていません。権利関係の問題だと思いますが、そうなるとスマホを使うしかないですね)

よし、それじゃあさっそく! ということで、スマホでKindleの電子書籍を試してみることにしました。



しかし、これがとーーっても大変でした・・・。

まず、Kindleのアプリをインストールして立ち上げると(画面は英語・・・)、Amazonのアカウント入力を求められました。そこに日本のAmazon.co.jpのアカウントを入れると、ログインできなかったんです。

どうやら、アプリではアメリカのAmazon.comのアカウントが必要なようなのです。

あれ? でもこの間の本にはキンドルはすべて日本語でできると書いてあったのに・・・。

どうやら、キンドル専用端末 Kindle Paperwhite ではすべて日本向けのローカライズがされているけれど、スマホ用アプリは現時点では米国Amazon.com対応の英語仕様のものだけのようなのです。

(本当はスマホ用アプリも日本語対応しているかもしれませんが、少なくとも私がさんざんネットを調べたり、スマホでいろいろいじってみても、ダメでした)



そこで、とりあえず米国のAmazon.comのアカウント(一応、持っていた)でログイン。すると、アプリ上でAmazon.comの電子書籍を購入する画面に移動しました。

ただ、当然ながら米国のAmazon.comでは日本の書籍を売っていない。さあ、どうすれば日本のAmazon.co.jpで買い物ができるのか。

アプリから日本のアマゾンにアクセスする方法がわからなかったので、仕方なくパソコンで Amazon.co.jp にアクセス。そこでKindleの電子書籍を選んで購入しようとしたところ、今度は「あなたのアカウントにはKindleの端末が登録されていません」 というようなエラーが出ました。

どうやら、AmazonのアカウントにKindleの端末情報を登録する必要があるのですが、いまの状態ではAmazon.comのアカウントのほうに携帯の情報が紐づいており、日本のアマゾンのほうには登録されていないようなのです。

おいアマゾン! なんだこの不便な仕様は。米国と日本で仲違いでもしてるのか?^^;

いろいろ調べてみると、どうやら Amazon.com と Amazon.co.jp のアカウント統合なる操作ができることを発見。これをやると、米国と日本のアカウントで同じ端末情報を共有し、好きな国のショップを選択して電子書籍を購入できるようになることがわかりました。もちろん、どちらのショップで買った電子書籍も、同じ端末で共有されます。



そこでアカウント統合を実行! ひいふう・・・。ようやくパソコンから日本のアマゾン経由でKindle本(電子書籍)を買えるようになりました。

さっそくいろいろ検索してみました。噂に聞いて覚悟はしていましたが、まだ電子書籍になっているものって本当に少ないですね。そんな中、私が一番好きな小説家、宮本輝の作品が多数電子書籍化されていたので、うち一冊をテスト購入しました。

さあ、今度こそスマホのアプリで本を読もう・・・と思ってやってみると、なぜか読めない! 英語で「この本を読むにはアップデートが必要です」というメッセージが出てきました。

しかしKindleアプリは最新版になっています。何度か方法を変えてインストールと設定をやり直してみましたが、どうしても同じエラーが出ます。

・・・お手上げです。

こんな感じで、比較的辛抱強い私もかなりイライラしてしまいました^^; ちょっと手数かかりすぎだろ、これ。

これならまだ、当初から日本語でサービスしている 楽天のkobo とか、紀伊国屋書店の kinoppy とかのほうがすんなりいくことでしょう。ガッカリです。



しかしこのままでは終われぬということで、英語の電子書籍にトライしてみることにしました。きっとアプリは日本語対応が不完全なので、英語ならいけるだろうという推測です。

そこで、こんな電子書籍を購入。



『Dragonlance Chronicles - Dragons of Autumn Twilight』
Margaret Weis, Tracy Hickman
Wizards of the coast




これは30年近く前に出たファンタジー小説で、『ドラゴンランス戦記』『ドラゴンランス』の名前で邦訳も出ています。

単なるジュニア向けファンタジーの枠を越えた、大迫力、大感動の超オススメ作品なのですが、そのへんの話はまたの機会に(笑)



で、この本は無事キンドルアプリで開くことができました。よかった!

さっそく読んでみたんですが、キンドルの機能、かなり気に入りました。

まず、わからない単語が出てきたら、そこをタップ(クリック)したまま長押しすると、すぐさま英英辞典の解説が出てきます(専用端末 Kindle Paperwhite だと、英和辞典なども自在にインストールして使えるようです)

動詞の過去形、過去分詞系やing形、名刺の複数形など、単語が原形以外にかたちを変えていても、キッチリ対応する単語を拾い上げてくれます。

辞書を引く時間がほんの一瞬(2~3秒)で済むし、本を開いたまま辞書をめくるわずらわしさも皆無。

しかも、本文中でわからない単語にマークをつけられるので、その後でマークした箇所だけ一覧表示してやると、それだけで マイ・単語帳の完成です。

言葉でいうと「なんだ、それだけのことか」と思われるかもしれませんが、百聞は一見にしかずで、実際に試してみるとこの快適さはやみつきになります。洋書を読む敷居が一気に下がった印象です。

先日紹介した例のKindle本でも、外国語学習にこそKindleと書いてありましたが、なるほど納得です。

(おそらくこのへんの機能はKindleじゃなくてもあるんじゃないかと思いますけどね)


----------


というわけで、まだ洋書しか読めていませんが、電子書籍への期待がなお一層高まってきました。

近いうちに、Kindle Paperwhiteを買って、宮本輝の小説をぜひ読んでみたいと思います。

しかし、こんなにナイスな電子書籍ですが、サービス間の互換性の無さだけは早い段階でなんとかならないもんでしょうか。

音楽の世界では、DRMフリーの楽曲のダウンロード販売がすっかり標準化して、Amazonで買ったmp3のファイルをiPodで聴くようなことが問題なくできます。

しかし電子書籍は現状これが全くできないし、できるようになるメドも見えません。

私はやはり一度買った本はいつでも読めるようにしておきたいので、Amazonが事業を撤退するリスクだけは、やっぱり怖くて仕方ないのです。

万一そうなった場合、買った電子書籍はKindle以外のサービスでは原則として読めないので、すべて紙クズ、いや電子クズになります。

いや、Amazonの場合、サーバーでファイル本体を管理しているクラウド型サービスなので、電子クズどころかなに一つ残らないですね。

頭の中の知識と感動だけが残る、といったところでしょうか
(↑無理にうまいこと言おうとすんな。笑)

Amazonほどの圧倒的な強さを誇る企業でも、ひとたび大きな不祥事でもあればアッサリ倒産する可能性があるのが、いまの世の中です。



業界の方、

サービス間での最低限の互換性の確保を、

本当になんとかしてください!

そしたらもっと大量に電子書籍を買いますから! ^^;

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年2月14日 (木)

電子書籍に踏み出せないあなたに・・・ 『kindle 新・読書術』 by 武井一巳

私ははっきり言って本マニアです。

本をどんどん買ううえに、一度買った本には愛着があって捨てられません。

その結果、家には蔵書が増えるばかりで、このままのペースで数年たったら、狭い我が家には収まりきらなくなりそうです。

あるいは、うちはチャチな作りのアパートなので、床が抜けるのが先かもしれません(笑)

そんな私は、電子書籍にたいへん興味がありました。一番の理由は、なんといっても本を置くスペースがなくてすむからです。また、新しいものはとりあえず試したいというミーハー根性の持ち主なので。

それでも今だに電子書籍に手を出していない一番の理由は何かというと、いま現在、いろいろなファイル形式があってどれが主流になるかわからないためです。

だって、せっかくお金を出して本を買っても、ファイル形式が廃れたら将来読めなくなるリスクがあるわけですよね。

本を所有することに喜びを感じる私には、このリスクはなかなか許容しがたいものがあります。

そんなこんなで、電子書籍のニュースを見ながら迷っている私ですが、今回たいへん気になる本を見つけたので、読んでみました:


『Kindle 新 読書術』
著者: 武井一巳
出版: 翔泳社
初版: 2013年1月24日




この本は、書籍通販で世界最王手の米アマゾン社が出している電子書籍端末「Kindle(キンドル)」を用いた、新しいタイプの読書の魅力を解いた一冊です。

Kindle固有の機能をどう使うかという解説が多く書かれていますが、この本の主眼はそこではなく、むしろKindle(または電子書籍一般)を試す踏ん切りがつかない人に、何がそんなに面白いかを説明してくれる点にあると思います。



私は今まで、「Kindleは、単にデジタルファイルの書籍を表示する端末」というイメージしかありませんでしたが、この本を読んでその認識が甘かったことを痛感しました。

はっきり言って、Kindleがめちゃくちゃ欲しくなってしまいました(笑) なるほどと思ったことを以下で紹介します

(Kindleを使ったことがない私が、また聞きで書いていますので、正確でない記述があるかもしれませんが、あしからず・・・)


----------


著者の武井氏は、「キンドルは単なる電子ブックリーダーではなく、最初から電子書籍のためのプラットフォームそのものだった」 「アマゾンというクラウドを利用するための端末である」 と書いています。

どういうことか?

Amazonのサイトでは、Kindleで読める書籍のデジタルデータが販売されていますが、重要なのは、購入した書籍の情報はAmazonのサーバーで統合管理されているということです。

この結果、一度購入した本は、Kindleの端末だけでなく、パソコン、iPad、iPhone、アンドロイド携帯(無料アプリを入れる必要がありますが)など、およそあらゆるデジタルデバイス上で自在に読むことができるようになります。

家でパソコンまたはKindleで読んだ本の続きを、出先でスマホで読む、なんていうことも自由自在にできます。

購入履歴はサーバーが管理しているので、手元の端末から書籍のデータファイルを削除しても、何度でもAmazonのページからダウンロードし直すことができます。

つまり、物としての本を置くスペースが不要になるのは当然ですが、そもそもデータ自体を常に手元に整えておく必要がなく、必要なときに必要なだけサーバーからダウンロードして読むというかたちで、「書棚のアウトソーシング」が可能になります。

ただ、これだけならまだ大したメリットではないのですが、Kindleがすごいのは、それらの個々のデバイス間で、各種データの同期を取ることができる点です。

Kindleの電子書籍の中には、マーカーをつけたり、ブックマーク(付箋)をつけたり、メモを書きこんだりすることができます。また、好きなところで本を閉じて読書を中断することができます。

これらの情報(マーカー、メモ、中断ページ、etc.)はすべて、Amazonが管理するサーバーのの中にストックされ、すべての端末で共通に参照されるようになります(ネットワーク接続が必要ですが)。

だから、Kindleで特定の書籍を読んで途中で閉じ、続きをスマホで読むという場合、その本を開くとKindleで閉じたページから読書を再開することができます。マーカーやメモなどの情報もことごとく共有されます。

電子書籍にマーカーをつけた場合、その部分だけを一覧表示することができます。私は本を読む時に気に入った場所に付箋をはりまくり、後日Wordにその箇所を手で書き写して要約した読書メモを作っています。しかしこれは大変な手間がかかります。

しかしKindleを使えば、この手間がまったくいらなくなります。ただ単に電子書籍を開いて、マーカーのみ表示してやる。これだけで、私だけの読書メモが簡単に見られるのです。これは私にとってかなり強烈な魅力です。

さらに、ある本を購入した世界中の読者の中で、どの箇所にマーカーをつけた人が何人いるかという情報を見ることもできます。

だから、自分が読んだ本に対して、他人はどこに興味を持っているのかなどを知ることができます。

また、誰かしらがマーカーをつけた部分だけ拾い読みすると、それだけで本の要点をつかめる可能性があります。

これなどは、まさにKindleがクラウドサービスを基本思想としているからこそ実現できた機能と言えるでしょう。

Kindleの機能の多くは楽天のCoboなどの他社端末にも存在すると思いますが、こうしたクラウドを利用した魅力という点では、Kindleがリードしているのが現状のようです。


そのほかにいいなと思ったのは、文中にわからない言葉があった場合、国語辞典や英和辞典を起動してその場で単語の意味を調べることができることです。

だから、外国語の本を読む場合にこそ、Kindleが威力を発揮すると著者はいいます。

いままでKindleをはじめとする電子書籍がどんなものか、全くわかっていませんでしたが、思っていた以上に魅力的だなと思いました。


----------


というわけで、この本では著者がKindleの魅力をアツく語り倒しているのですが、従来の書籍と比べたデメリットや注意点についても、きちんと冷静に記述してくれています。

ページをめくる手触りが得られないこと、あちこちページをめくって見比べたり、複数の本を並べて見ることが難しいこと、またKindle端末は小さめなのでマンガや図表の多い書籍は見にくいこと、現時点では品ぞろえが少ないこと(これは時が解決するでしょうが)、などなど。

また、リアル書店にある、思いがけない本との出会いや、書店員さんのこだわりが楽しめるといったメリットが、電子書籍ストアでは得にくいという点もあげています。



それから、ちょっと面白いと思ったのは、電子端末ではフォントサイズなど、本の表示設定をユーザーが自由に設定できるということ。

このため、リアル書籍の「ページ」の概念が事実上存在しなくなるというのです。(ここが単にpdf形式のファイルを閲覧する場合と、テキストベースの電子書籍を読む場合との大きな違いです)

これまで書籍の著者や編集者は、その本の内容や出版社の意図などに応じて、フォントサイズやレイアウトをこだわりをもって決めていたそうです。

しかしそうした「見た目の指定」が電子書籍では意味を持たなくなるということになります。これは従来の本の魅力をある点で大きく損なう面がありそうです。


------


ところで、私が電子書籍に踏み切れない一番の理由、つまり支配的なファイル形式が何になるかわからないという点に関しては、なんとも見通しが立たないのが現状のようです。

いま、電子書籍のファイル書式としては、epubという形式が一般的になりつつあります。

ただこのepub、著作権管理のためのロック(DRM)がかけられるのが一般的ですが、なんと同じepub形式のファイルでも、異なる電子書籍端末用のファイルには異なるロックがかかっているらしいのです。

「それじゃあ、ファイル書式が統一されたことにならないじゃん!」 と思ってしまいますが、tつまり現状では、異なる電子書籍リーダーでは基本的にファイルに互換性がない状態のようです。

いまのところ、各電子書籍リーダーが顧客の囲い込みをしようとテリトリー争いをしているようで、特定の書籍は特定のリーダーでしか読めないという状況がしばらく続きそうです。

だから、Kindle用の電子書籍ファイル(epubではなくmobiという独自形式を採用)をたくさん購入しても、Amazonが倒産したり、電子書籍から撤退したりしたら、購入した本がすべてオジャンになるという可能性が、残念ながら回避できないリスクとしてつきまとうようです。うーむ。

しかし・・・

今回この本を読んで、電子書籍にはそれをはるかに上回るメリットがあるなと感じました

それに、Amazonのような大手が破産するということは、現状ではまず想像できないことですし^^

というわけで、私は多分近いうちに、重い腰をあげて電子書籍リーダー(多分Kindle...)を買うことになると思います。

電子書籍に関心のある方は、こうした本なども参考にして、ここらでひとつマジメに検討してみるのもいいかもしれませんよ。



P.S.

著者が指摘するように、電子書籍・オンラインストアと、リアル書籍・リアル書店は、二者択一ではなくてそれぞれ使い分けるべきものなのでしょうね。

私の印象では、絵柄の多い本、辞書的に使用する本、理学書などは、リアル書籍に勝るものはないと思います。

ただ、小説だとか、文章のみの本は、今後はどんどん電子書籍で読んだらいいんじゃないかと思っています。(まだ試してないやつが言うな、っていう感じですが^^)

 

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2012年9月 6日 (木)

Facebookの飲み会召集に、思わぬ問題が・・・

久しぶりに、会社で同じ年に入社した同期が集まって飲み会をしました。

既に転職したり独立したりで会社をやめたメンツも大勢集まり、にぎやかで楽しいひとときでした。

今は会社も仕事内容も人それぞれにバラけてきましたが、同じ会社に同期入社した仲間が集まると、入社したての頃の気持ちに戻ってしまいます。


今回の飲み会は、幹事がまず最初にFacebookで呼び掛けるかたちでスタートしました。

Facebookには、イベントを登録してお誘いの連絡を出したり、参加・不参加の返事をしたりする機能があって、Facebookユーザーの同期にはこれを使って連絡が来ました。

幹事ははじめてその機能を使うということで、おっかなびっくりだったみたいだけど(笑)

ところでこの幹事、毎週中国と日本を行き来するバリバリの経営コンサルタントです。

で、飲み会当日までの間、彼からは何度か「中国いる間はFacebook使えないから、その間はメールで連絡ください」というメールが回ってきました。

私はそれを聞いて、「へー、向こうにいる間は仕事が忙し過ぎるか、会社のノートパソコンからFacebookを見るのが禁止されてるから、そう言ってるのかな」と思ってました。

でも、実は違ったんですね。

よく知られているように、中国ではいまだに政府によるインターネットのアクセス制限が行なわれていて、有害なサイトや政府にとって都合の悪いサイトへのアクセスができなくなってるんですね。

で、Facebookへのアクセスも禁止されていて、つながらないんだそうです。

会社じゃなくて国が禁じてたからなんですね~。なるほど。

ちなみに幹事が教えてくれたんですが、

このように中国政府が特定のページへのアクセスを禁止する仕組みは、

皮肉をこめて



   The Great Fire Wall

と呼ばれているのだそうです(笑)

Fire Wall (ファイヤーウォール) というのは、家庭や企業のパソコンのセキュリティを守るため、危険なアクセスをシャットアウトする仕組み・ソフトウェアのことです。

これをThe Great Wall (万里の長城) とかけているわけ。

まったく、うまいダジャレ考えたもんですよね ^^


さて、どんな仕組みも抜け穴があるもので、中国でもちょっとしたワザを使ってグレート・ファイヤーウォールをかいくぐってFacebookを使っている人はかなりいるようです。

ちょっと検索すると、日本語でも「中国でFacebookを使う方法」みたいなページが出てきます。

中国はいつまで、こうした情報統制を続けていくんでしょうかね~?



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年7月27日 (金)

クラウドのリスク

「クラウドコンピューティング」とか「クラウド型のサービス」のような言葉が、今ではだいぶ一般的に使われるようになりました。

「クラウド」というのは、簡単に言えば、自分のパソコンにソフトをインストールせず、インターネット経由でいろんなサービスを使える仕組みのことです。

代表的なのがGoogleの一連のサービスですね。別にGmailというソフトを自分のPCにインストールしなくても、ネット上でGoogleのページにアクセスすればサービスが使える。便利です。

Googleは、WordやExcelにそっくりの文書作成がブラウザで行なえるサービスや、写真などの画像ファイルをGoogleのマシンに保存・共有・閲覧できるサービスも提供していますが、私はどちらも使ってます。

自分のパソコンになーんにも入れていなくても、相当いろんなことが無料、または低コストでできちゃうのがいまの時代です。スゴいですね! 便利ですね!


しかし・・・・

つい最近、突然わたしのメールアドレスあてに、Google大先生からこんなメールが届きました。



  最近、他のユーザーが Google アカウント ●●● にログインしようとしました。

  Google では、このアカウントへのアクセスが不正ユーザーによるものであった

  場合に備え、このログインをブロックしました。詳細については、以下の情報を

  ご確認ください。



.

なにぃ!?



どうやら、どこかの誰かが私のアカウントに不正アクセスをしかけたらしいのです!

たぶん、パスワードを何度も間違えたから、そいつに対してアクセス遮断をしたという事だと思います。(ちなみに不正アクセス元も書かれていて、南米の某国のとある町でした)

Googleからのメールでは、「パスワードを変えてください」と書いてあったので、即刻変えました。

こんなことはGoogleに限らず、いままでに経験したことがないです!

今回はたまたまアクセスに失敗してくれたからよかったです。

でも、もし仮にログインに成功されていたら、Gmailは全メールを見放題、アップしてある画像(パソコンのデータのバックアップ目的なので、非公開にしてます)も見放題。ワープロ文書や表計算の結果も見放題!

しかもそれを一気にネット上にばら巻かれることだってあり得るわけです。ログインさえできてしまえば何でもありですから。

そんなことを想像したら、これまであまり気にせずに情報を放り込みまくっていたGoogleのクラウドサービスが、急に危険なもののように思えてきました。

漏れたら致命的な情報は、クラウドに上げないほうがいいですね 


もう1つ、最近クラウドに関連して気になったニュースが、今日の日経新聞朝刊の2面の記事です。

日本のヤフーの子会社のファーストサーバという企業があります。

メールシステムや顧客情報管理システムなどを、クラウドサービスのかたちで提供している会社だそうです。(中小企業の利用が多いらしい)

これも、自社にメールシステムを置かずにネットワーク経由で利用できるサービスですから、「クラウド」のサービスということになります。

その企業が、マシンのメンテナンス中に度重なるミスを侵した結果、5,600社もの顧客企業のデータを消失させるという前代未聞の事故が起こりました。

この事故が起こったのは約1か月前ですが、今日の新聞ではその内実を少し詳しくレポートしていて、データを失った企業がいまだに復旧に苦労しているという内容が報じられていました。

データを無くされた顧客企業は、自社で念のため持っていたバックアップデータで復旧を試みたり、バックアップさえない場合はゼロからデータベースを再構築したり(!)しているらしいです。えらい損害ですよね。

実は私の知り合いの一人も、これに巻き込まれたんです。

1カ月くらい前、彼から「外に委託してるうちの会社のシステムが動かない!」というメールが来ました。

そのときは「大変だねえ」と思いつつ、さらっと聞き流していたんですが(笑)、実は彼の会社はこの大規模な事故に巻き込まれてたということを、この記事を読んではじめて知りました。

不正アクセスは猛烈に怖いですが、データ消失もなかなかに恐ろしい・・・

いくらクラウドが便利だと言っても、完全にデータを手元から無くしてはいけないですね。バックアップは必須です。


というわけで、クラウドのサービスのリスクについて考えさせられた出来ごとの話でした。

・・・しかし、ここまで書いて思いました。

家のパソコンにデータを入れてる場合でも、ウイルスに感染したりパソコンが盗まれたりしてデータが流出したり、ハードディスクが壊れてデータが消えたりというリスクはありますよね。

そう考えると、データ流出・消失はクラウド特有のリスクだ、というわけではないですね。

・・・うーん困った、話がまとまらなくなったぞ(苦笑)



| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012年7月 3日 (火)

意外と便利なGoogleアラート

みなさんご存じの、インターネット検索最大手のGoogle。

この会社は、単なるWeb検索以外にも、便利なサービスをたくさん(しかも無料で)提供してるんですよね。

すごくメジャーなところでは、動画共有サービスのYoutube、無料メールサービスのGmailとか、地図サービスのGoogle Mapなんかがあります。

けれどGoogleって、こういう超有名なサービス以外にも、「Googleってこんなこともやってるんだぁ」と思うような、あまり知られていないサービスがいっぱいあります。


つい最近私が使うようになって、「便利だなあ」と思っているサービスがあります。

「Googleアラート」というものです。ご存じですか?

これは、ある検索キーワードにひっかかるインターネット上の新着記事を、定期的に(たとえば毎日1回)メールで配信してくれるサービスです。

普通にGoogle検索をすると、更新時期が新しいものも古いものも一緒くたに表示されてしまいますが(検索オプションで更新日を絞れますが面倒)、アラートを使うと新着記事だけが通知されます。

言ってみれば、特定のキーワードに関するニュースを自動配信してくれるサービスということになると思います。

だから、仕事や趣味に関するキーワードがあって、定期的に情報を取りたいというときは、アラートで登録しておくと、ひととおりの最新事情が押さえられます。

ただ、キーワードの設定が不適切だと、関係ない情報ばかり拾ってくる可能性があります。この点は普通のネット検索と同じく、キーワードに多少の工夫が必要かもしれません。

たとえば、あまりに広い範囲を表わす概念とか、曖昧な言葉をキーワードにしてしまうと、あんまり良くないですね。英語3文字の略号も、複数の意味があったりするので、うまくいかないことがあります。

それから、個人ページから大手ニュースサイトの記事まで混ざって通知されますから、記事の質や信頼性にけっこうバラつきがあります(普通のネット検索でも同じですけど)

そういう注意点はありますが、この機能はうまく使えばかなり便利だと思うので、興味がある方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。



ちなみに私は、何度か書いているとおり 「キリンジ」の大ファンなので、「キリンジ」をキーワードにしてアラートを登録しています。

個人のブログのページや2ちゃんねるのスレッドなど、公式情報ではたどれない口コミや感想のページをメール通知してくれるので、なかなか面白いです。

ちなみに先日、通知メールのトップに私のブログ記事が出てきました(笑) (なぜ笑う)

たぶん、私以外にも「キリンジ」でアラートを登録している人には、その日のトップに私の記事が表示されていたはずです。

普通に「キリンジ」で検索したら絶対に出てこない、こんな小さなブログでも、トップに表示されることがあり得るんですね。

なんだか嬉しいやら怖いやら、です。





●オマケ: Googleアラートの使い方:

1. Googleにアクセス http://www.google.co.jp

2. 画面上部の「もっと見る」→「さらにもっと」→「アラート」を選択

3. 検索キーワードとメールアドレスを入力、その他の設定はお好きに入力し、「アラートの作成」をクリック

4. メールアドレス宛てに、アラートの登録OK,NGの確認メールが来るのでOKする。

⇒完了!


| | コメント (0) | トラックバック (0)